チョコレートパフェには夢と感動、そしてワクワクが詰まっている。子どもの頃、大きな街の百貨店に行き、最上階のレストランでパフェを食べたことを私(佐藤)は忘れることができない。

今でも百貨店に行けば素敵なパフェと出会うことができるけど、一体どこの百貨店のものが1番素晴らしいのか? いくつも大手百貨店が立ち並ぶ東京・新宿で、「伊勢丹」「京王百貨店」「小田急百貨店」を食べ歩いて比較してみたところ、1番はあそこだった!

・新宿百貨店、3店舗で比較

これまでファミレスのチョコパ寿司チェーンのパフェを比較してきた訳だが、毎回予想を裏切るランキング結果になっている。今回はどうなるのだろうか? 評価基準は「見た目」「量」「価格」「ワクワク感」の4項目。それぞれ10点満点で採点し、合計で順位を決定しているのだが、何より大事なのはワクワク感であると、私は考えている。

なお、対象としたお店は百貨店直営(もしくは関連会社)のものを優先して選んでおり、施設内に直営店がない場合は、価格が近いお店をチョイスしている。という訳でさっそく行こう! ランキング結果はこちら!!


第3位 京王百貨店新宿店(コロンバン)


チョコレートパフェ (新宿Keioダイニング コロンバン)税込880円

見た目8点、量7点、価格7点、ワクワク感7点



コロンバンのパフェは見た目が華やか。てっぺんに生クリームとチョコレート菓子、それにチョコブラウニーをあしらっており、視覚的な勢いが感じられる。



しかし後半、その勢いは伸び悩みグラスの下にサプライズが乏しかったため、ワクワク感が持続しなかった。パフェとは関係ないが、接客は3店舗のなかでもっとも好印象だったと付け加えておこう


第2位 伊勢丹新宿店(ISETAN DINING)


チョコバナナソフトパフェ (ISETAN DINING新宿店)税込803円

見た目8点 量8点 価格8点 ワクワク感7点



和・洋・中と何でもある伊勢丹のカジュアルレストラン。昔ながらの百貨店のレストランの流れを踏襲しており、チョコレートパフェもちゃんと用意されている。てっぺんには大きな渦巻を描くソフトクリームとバナナ、イチゴが乗っかっていて色彩も鮮やかだ。ミントを添えているところにも好感が持てる。



とても伝統的なスタイルのチョコレートパフェではあるが、やはりグラスの下部分、後半戦にアクセントが欲しいところ。グラノーラから下に盛り上がりがなく、静かにフェードアウトした感じだ。とはいえ、あの伊勢丹で803円は安く感じられる。ロイヤルホストの「ホットファッジサンデー」が税込913円であることを考えると、リーズナブルな印象を受ける。


第1位 小田急百貨店新宿店(新宿キッチン012)


チョコバナナマーブルソフトパフェ (新宿キッチン012)税込820円

見た目9点 量8点 価格8点 ワクワク感9点



このお店は、小田急の飲食会社「小田急レストランシステム」が運営している。洋食屋の定番メニューをそろえており、パフェをはじめとするデザートも充実。パフェは見た目も量もバッチリだ。ゴーフル(焼き菓子)がてっぺんに突き刺さっているのを見た瞬間に、私は「おお!」と心の中で声を上げた。ウェハースだったらなおグッド! 最近はこういうパフェを本当に見なくなったんだよねえ……。


バニラとチョコレートのマーブルソフトクリームと、滴るようなチョコレートソースの色合いが美しい。


とくに私が評価したいのは、グラスの下部分の構成だ。先の2店舗はスプーンでの発掘作業にワクワクしなかったが、ここのは違う! 掘ればカットしたスポンジが出てくる、グラノーラが出てくる、カットしたフルーツが出てくる。コレだよコレ! 「何が出てくるかな?」、その気持ちを最後まで持続させて欲しいんだよ。それがパフェっつーもんでしょ!!


食べる楽しみを、少しでも長く味わっていたい。だからパフェを頼むんだよね。「見た目の美味しそう!」は魅力の半分。残りの半分は食べる楽しみだと私は思う。という訳で、以上が新宿・百貨店のチョコレートパフェの比較だ。パフェ好きの皆さんの参考になれば幸いである。

参考リンク:伊勢丹新宿店コロンバン小田急レストランシステム
Report:辛口スイーツ評論家 佐藤英典
Photo:Rocketnews24