個人の間で解決できない問題がある時に、相手を訴えて法的に決着をつける場合もある。そして時には、「そんなことで訴えるの!?」と思ってしまうほど些細なことが原因で、訴訟相手に何億円もの賠償金を請求するケースも。

そんななか、ある男性が「シャンパンを頼んだのにスパークリングワインが出てきた」と航空会社を訴えたニュースが話題となっている。なんでも彼に賛同した人々が集まり、1600人による集団訴訟になりそうな様相を呈しているというのだ。

・シャンパンを頼んだらスパークリングワイン

英ニュースサイト『BBC』によると、「シャンパンを頼んだのに違うドリンクが出てきた」とカナダのサンウィング航空を訴えているのは、カナダ人のダニエル・マクダフさんという男性。

彼はカナダのケベックからキューバへ向かうべく、サンウィング航空を利用したようなのだが……同航空の広告には「機内で無料のシャンパンが振る舞われる」と書かれていたとのこと。そこでシャンパンを頼んだところ、出てきたのがスパークリングワインだったというのである。

・1600人による集団訴訟に!?

人によっては、文句も言わずにスパークリングワインを飲む乗客もいるだろう。ところが、ダニエルさんはサンウィング航空のサービスを不服に思い、弁護士を雇って訴えることに!

彼の弁護士いわく、この件は「シャンパン対スパークリングワイン」ではなく、誇大広告によって消費者が騙されたことが問題なのだとか。今のところダニエルさんのケースは、訴訟を起こせるかどうか裁判所で認定されてはいない。

だが、弁護士によると1600人もの人がダニエルさんに賛同しているとのことで、実際に裁判になったら大掛かりな集団訴訟になる可能性もある。

・「シャンパン」はサービスのレベルを表していただけ!?

一方、サンウィング航空の言い分はこうだ。広告にあった「シャンパン・バケーション」と「シャンパン・サービス」とのフレーズは、機内で出されるドリンクのことではなく、サービスパッケージの “レベル” を示すために使われたという。

「シャンパンのような最高級のサービスを提供します」という意味合いで使用した……と言いたいようである。なお現在、広告から「シャンパン」との言葉は削除されているそうだ。

果たして、このケースが今後どのような展開を見せるのか気になるところである。

参照元:BBC(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.