大手ラーメンチェーンの「天下一品」が、2020年11月19日に東京・中野に新店舗をオープンした。それを記念して、都内ではここだけの「ニラにんにくラーメン」を提供しているぞ! しかもここは都内でも数少ない直営店なのだとか。こりゃ今後の展開が楽しみ! 天一ファンは要チェック!!

・私と天一の出会い

今でこそ、天一と聞くと「いいねえ!」と答えられるようになった私(佐藤)だが、初めて天一のラーメンを食べた時は衝撃を受けた。あの乳白色のこってりとしたスープに度肝を抜かれて、「コレ、ラーメン?」とつぶやいたことは、そう遠くない過去のことだ。その昔、私の地元ではラーメン店はそれほど多くなかった。どちらかといえば蕎麦(出雲蕎麦)が主流で、美味しいラーメンを食わせる店は数えるほどしかなかったのだ。


そんなラーメン知らずが天一に遭遇し、衝撃を受けたのは無理のない話である。カルチャーショックを受けたといってもいいだろう。最初はそのニオイにも味にも抵抗があったものの、食べ終わった段階で「また食ってもいいなあ」と思うようになり、日が経って「また食いたいなあ」となり、そのうち「天一食いてえ!」となっていった。あのクセになる味は何なのだろうか? その時に初めて食べたのが、ニラにんにくラーメンだったと記憶している。


・都内でここだけ!

そして月日が流れて、東京・中野に新店がオープンすると聞いた。その場所は現在の住まいの近くであり、あの昭和レトロで人気の不純喫茶ドープの1階だという。さらに都内ではここだけという、ニラにんにくラーメンが食えるらしい。それは行かねば! そう思い、開店から数日を経てお店へと訪ねた。まだオープンしたばかりなので、店前には祝いの花が飾られている。


メニューを見ると本当にあった! ニラにんにくラーメン(並 税込940円)。関西では定番のこの味。都内ではここだけのオープニングメニューである。これ以外の注文は考えられない。麺の硬さを尋ねられたが、私のようなラーメン素人は「普通」で十分、硬さに注文をつけるほどラーメンを知らないのだから、普通でいい。いや、普通がいい。


・アノ日の衝撃がよみがえる

そして出てきた。あの乳白色のスープのラーメンが! この色、このニオイ、これぞ天一だよ!


初めて見た時はギョッ! としたのに、今ではコレをみただけで胸躍る、腹が鳴る! 一度覚えたら忘れられない味だよな、天一って! 透明度ゼロのスープは「こってり」と呼ぶにふさわしい濃度だ。日本に来た外国人にぜひ「Kotteri」という言葉を覚えてかえって欲しいと願うレベルの濃さ。


そしてスープのほのかな甘さを引き立ててくれるのが、ニラにんにくだ。とんこつには高菜が引き立て役かもしれないけど、鶏ガラがベースのこってりには、やっぱニラにんにくだよね。かすかな辛味がスープの旨味と甘味をググッと引き出してくれる


しっかり絡んだ麺をズルズルすすると、あの初めて味わった日の衝撃がよみがえる。アノ日に出会ってから今に至るまで忘れることの出来ないこの味。なんという中毒性の高さだろうか。最寄にこのお店ができたおかげで、さらに “天一中毒” は重症化しそうだ。それはむしろ歓迎すべきことだな。


天一を愛する皆さんは、ぜひ都内でもここだけのニラにんにくラーメンを味わって欲しい。直営店なので、ほかのFCとは違った魅力的なメニュー展開にも期待したい。


・今回訪問した店舗の情報

店名 天下一品 中野店
住所 中野区新井1-9-3 グレースヒルTMY101
時間 11:00~翌3:00

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24