自宅作業のテレワークになってから2カ月以上が経過した。外に出るのは食材の買い出しくらいなもので、ほとんど歩かない毎日が続いている。日々の運動といえば先日購入した「1万円のエアロバイク」でのエクササイズなのだが、正直、運動不足感は否めない……。そんな時!


Zoomを使ったオンライントレーニングしませんか?


来たなZoom……! いま流行のWeb会議サービス「Zoom」の誘いが、意外なところからおいでなすった。会議でもなければ飲みでもなく、トレーニングときましたよ!! よぉ〜し、オラ、いっちょやってみっかァ!

・遠隔トレーニング……どんな感じ?

誘ってくれたのは、昔からお世話になっているプライベートジム『世田谷フィジコ』だった。これまで「メシをモリモリ食べての肉体改造」や、「100均グッズだけでマッチョになる」などの検証企画に協力してくれたジムであり、いずれも結果は大成功。実績は申し分ない。

そんな百戦錬磨の世田谷フィジコも、コロナで自粛な今のご時世、対面でのトレーニングは難しい状況であるがゆえ、オンラインでのトレーニングを模索中であるとのこと。遠隔トレーニング……どんな感じなんだろ?


・準備するのは「Zoom」だけ

ともかく、言われるがまま支度してみた。といっても、用意するのは先述の「Zoom」ができる環境のみ。「なるべくデカイ画面の方が良い」とのことなので私は12.9インチの「iPad Pro」にZoomをインストールしておいた。もちろんアカウントを作っておくのも忘れずに。

そして運動着に着替えて、部屋の一番広い場所にトレーニングマットを敷いて、約束の時間にZoomを起動。そして、あらかじめ伝えられていた「部屋のURL」を押してみると……

もうつながった! こんなに簡単なのかZoomってやつは……。画面の中には、ちっちゃいコーチ(こうぞうコーチ)が、こちらを向いて座っている。ニコニコしながら、チョコンと。なんかこの状況、かわいいなぁ〜(笑)

──と、実は最初、ややナメていた。コーチ式トレーニングの “筋肉の追い込みっぷり” はハンパなく、毎度めちゃめちゃキツいということは過去のトレーニングで嫌というほど知っているのにナメ気味だった。なぜならば……ここは我が家。さらにコーチは画面の向こう。んまぁ〜、運動不足解消くらいのアレっしょ〜……と完全に甘く見ていたのである。


ところが……!!


腕立て……


……も単なる腕立てではなく……


「6パターンの腕立て伏せ」を2セットこなして……


腹筋運動は5種類……


その他の部位もまんべんなく徹底的にシゴかれて……


約1時間後……すべてのトレーニングが終わった時には筋肉パンパンでグッタリんこ! なんだよなんだよ、キツいじゃん!! キツさはジムのまんまじゃんコレ! それはなぜか? 実は明確な理由が2つある。


まず、「コーチが見ている」という緊張感。画面越しのはずなのに、コーチは的確な指示を送ってくる。思った以上に、ちゃんと見ている……! 世田谷フィジコの密室でトレーニングしていたあの頃と、まったく同じ緊張感がそこにはあった。やってる場所はウチなのに! 不思議だなぁ〜。


次の理由は、キツいトレーニングの最中は、下を向いていたり目をつぶっちゃったりで “自分の世界” に入っちゃっているので、そもそもコーチのことを見ていないことが挙げられる。コーチが「それガンバレ!」と声をかけてくれるだけで、対面時と同じ感覚になるのであった。


もちろん私がこんな感覚になれたのは、腕立てや腹筋など、過去に同じような “こうぞう式のトレーニング” を体験していたからであるとは思う。しかし、「オンライン飲み」を体験した人がよく言う感想と同じく、当初想像していた以上に「オンラインでもイケる」と感じた次第だ。

事実、今これを書いている最中(トレーニングから2日後)も、胸筋と腹筋は筋肉痛で大変なことになっている。つまるところ、効いている。確実に筋肉に効いているのだ。


・より良いオンライントレーニングのために

最後に、今回オンライントレーニングを体験した私が感じた「より良くオンライントレーニングをするための環境」を記して終わりにしたいと思う。


まず今回、私は床にタブレット(iPad Pro)を置いて臨んだが、もしかしたら机などの高い位置にPCを置いて、やや斜めに見下ろすアングルでカメラをセットしたほうが良かったかもしれない。ちょうど こうぞうコーチが「PCでの見下ろしアングル」なので、その違いは比較画像で参照してほしい。



続いては、カメラの画角。オンラインでの「会議」も「飲み」も、自分のバストアップが映れば問題ないのだが、トレーニングとなると「全身」が映っていないとコーチが状況を把握できない。それゆえ、もしかしたら100円ショップなどでも売られている「クリップ式の広角レンズ」などがあれば、より円滑に状況を共有できるのではないかと思った次第だ。


──てな感じで、次にやるときは、机にPCを置いて、やや斜め見下ろしのアングルにしつつ、さらにクリップ式の広角レンズも使ってチャレンジしてみたいと思っている。それではみなさん、良きオンライントレーニングを!

参考リンク:世田谷フィジコ
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

▼こんな感じでオンライントレーニングしたぞ!