実に運が悪い。なんの話かというと、今話題のトイレットペーパーである。なにせ「そろそろトイレットペーパー買わなきゃな〜」と思っていた頃に例の悪質なデマが広まってしまったのだから、運が悪いとしか言いようがないではないか。

おかげで、ドラッグストア等でトイレットペーパーの品薄が始まった時に我が家の残りは1ロールだと、以前の記事「トイレットペーパー、自宅にあと何ロール? 東京都民に “リアルな残数” を聞いてみたらこうだった」でコメントしたのだが……覚えておられるだろうか? 抜粋すると、こんな感じである。

・1週間前に私が残したコメント

「トイレットペーパーの残りは1つ。間の悪いことに、『そろそろトイレットペーパー買わないと』と思っていたころにデマで品切れ。焦って土曜日に近所の薬局を10店以上回るも、無駄足に終わった。

一時は実家から送ってもらうことを真剣に検討したけれど、今は一周回って『もうええわ。最悪の場合いざとなったらインド式でやるし』的な気持ちになっている」


・あれから1週間

「1週間前に残り1つしかなくて、今はどうなっているの?」と気になっている人もいるかもしれないので、個人的な話となって恐縮だが、以下で紹介しておきたい。

結論から言うと、我が家のトイレットペーパーは尽きた。在庫は完全に0である。では一体どうやってお尻を拭いているのかというと……


トイレットペーパーの代わりに、ドン・キホーテで見つけたポケットティッシュを使っている。商品名は『流せるポケットティッシュ』。


──そう聞くと「ポケットティッシュ(笑)」と、思う人がいるかもしれない。しかし、これを見つけられただけでも、私は運が良かったのかもしれない。翌日に店舗へ行ったら売り切れだった上に、問い合わせると「入荷の目処が立たない」と言われたのだから。

なお、私が見つけたのは、ドン・キホーテのオリジナルブランド「情熱価格」の商品で、名前の通りトイレに流せる。16個入で購入価格は300円ほどだった。

・手持ちの武器

そして、それが今の私のストック。いくつか使ったので、ポケットティッシュ12個がすべてだ。量を考えたら、そこまで長く持つとは思えないが、尽きた頃には私の近所のドラッグストアでも買えるようになっているのではないか? もし、その時に状況がまだ変わってなければ……おそらく私は自宅にあるティッシュペーパーを使うかと思う。


私の家にあるのは流せないタイプらしいが、それならそれでティッシュペーパーだけ別に捨てればいいだけのこと。トイレットペーパーを流せないのは海外のトイレでよくあるから、「いま自分は欧米のホテルにいる」と思ってしのぐことにしよう。


──と、ここまで読んだ人の中には「インド式は?」と思う人もいるかもしれない。たしかに1週間前、私はそのようにコメントしているが……

今から思えば、最後のトイレットペーパーをセットしたとき、私の心にはまだ余裕があったのだろう。だからそんなことが言えたに違いない。実際、最後の1ロールがすり減っていくと同時に、私の心に生まれた正直な気持ちは「インド式はマジでキツイ」だった。


誤解しないで欲しいが、そのやり方がダメというわけではない。現地にいたときは当たり前にやっていたこともあり「これはこれで合理的だな」とも思うのだが、すっかり日本式に慣れてしまった今となっては、インド式に戻る最初の一歩がなかなか踏み出せないのである。

だからこそ、もがいた。暇な時に近所のドラッグストアを回り、スーパーを回り、コンビニを回ったのだ。そしてその成果が、ドンキの『流せるポケットティッシュ』1つ……。


──私の経過報告は以上なのだが、実際はいろんなケースがあるだろう。「うちの近所のコンビニでは問題なく買えるよ」という人だっているに違いない。

・在庫はある

今の時点でどのような状況であるにせよ、経済産業省が発表している通り、トイレットペーパーの在庫・供給力ともに問題はない。だから、近所のドラッグストアにトイレットペーパーが並ぶのは時間の問題。焦って転売商品などに手を出したりすることがないよう、お気をつけいだきたい。

ちなみに、私と同じく1週間前に残り1だったGO羽鳥に、どんな状況か聞いてみたところ……

「フワハハハ! オレもラスイチで焦ってたけど、近所のマツキヨに10時すぎに行ったら余裕で売ってたので、ダブルの12ロールをドカンと買ったよ。これでしばらくは安泰だぁ〜!」


──とのことであった。

参照元:経済産業省
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼余談だが、この状態の日にドンキに行って『流せるポケットティッシュ』を発見した

▼ギリギリセーフ!