やあ、ポケモンGOトレーナーのみんな! 今日もロケット団とバトルしているかな? お兄さんはイマイチ相性を理解していないから、たまに意外と接戦になって焦ってるよ! 特にどくタイプとか かくとうタイプが出てくるとワタワタしちゃうよね!!

それはさておき、ついに日本のポケモンGOトレーナーもポケストップの申請が可能になったワケだが、みんなはもう申請を済ませただろうか? そこで今回は、全トレーナーが気になる「ポケストップの審査基準」について、耳寄りな情報をお届けしよう。

・イングレスのエージェントが審査

現在のところ、ポケストップの審査はナイアンティックの元祖位置ゲー・イングレスの “エージェント” と呼ばれる人たちが行っている。つまり、申請したポケストップが通るかどうかはナイアンティック社というより、エージェントの判断によるということだ。

エージェントになるためにはテストをパスする必要があるとのことだが、基本的には誰にでもなる資格がある。今回はこれまで3000件以上を審査してきたというAさんに話を聞くことが出来た。


・店は通りにくい?


──まずは基本的な審査基準を教えてください。

「審査は6つの基準に対して5段階評価で星を付けていきます。全体的な印象はどうか? タイトルや説明は適切か? 歴史的または文化的な重要性があるか? 視覚的にユニークか? 安全か? 位置は正確か? この6つですね」

──なるほど。

「申請されたポケストップは1人のエージェントが評価するワケではなく、複数人のエージェントで審査します。詳細については公開されていませんが、そのうえで一定の基準を満たすとポケストップになるのです」

──ふむふむ。実は近所の老舗中華料理店「隨園別館」を申請してみたんですが、端的に通ると思いますか?

「実は審査の基準に “一般的なビジネスロケーションは拒否” という項目があるんですね。一般的な店なのか? それとも特別な店なのかの基準は非常に曖昧で、現在は厳しい傾向にあります。簡単に言えば、店というだけで通りにくいと言っていいでしょう」

──グヌヌヌ……! そうなんですね……。でも、スポンサー以外のお店でも結構ポケストップになってますよね? うちの近所の洋食屋さんとかパン屋がポケストップになってます。

「それはかなり初期の段階でポケストップになったものだと思います。イングレスは7周年になりますが、初期の頃は “生やせ生やせ” でやっていたので、店でもポータルになっていたんですよ」

──なるほど。

「なので、あの店がポケストップになっているならこの店もイケるだろう、というのは通らないんですね。あくまで、現在の審査基準を満たしているかどうかが重要なんです」


・店以外では?


──店が通らないとなると、候補もなかなかないな……。では、例えば店の前にある置き物とかはどうでしょうか?

「非常にユニークなものなら通りやすいでしょうね。その際のポイントは、量産品ではないこと、大きいこと、簡単に移動できないほどしっかりしていることなど、ですかね。量産品の信楽焼のタヌキなどは厳しいと思います」

──うーむ……思い付かない。あ、例えばデビルマンの巨大像を設置した家がポケストップになっていることもありますよね? それとかどうですか?

「あれもほとんどが初期にポケストップ化したものですね。現在の審査基準では、居住用の私有地にあるものはアウトという項目があるんです。ただ居住用でなければ、道路に面している私有地、例えばお地蔵さんなどは意外とイケます」

──奥が深い……。

「なので、究極的に言えば都心のポケストップ候補は出し尽くされている感があるので、申請が通りづらいのが現実かと思います。逆にまだポケストップ候補があると思われる地方のトレーナーにとっては、メリットがあるのではないでしょうか」

──そうですか……。都心のトレーナーがこれ以上を望むのは贅沢なのかもしれませんね。ちなみに、申請する際の注意点などはありますか?


・もっとも多い却下される理由


「申請が却下される大半の理由は重複です。実はイングレスのポータルよりポケストップの方が密度は薄いんですね。ポケストップがないから申請したけど実はポータルはあった……なんてことは頻発すると思います」

──そうなんですね。ポケモンGOしかやってないとわからないですね。

「ですね。あと密度に関していうと、ポータル間の距離が21m離れている必要があります。スポンサーのポケストップ以外で真横にあるようなポケストップは、過去に実施された位置修正の名残が多いかと。1度ポケストップになったら位置を修正して密度が濃くなっても消滅はしないんです」

──そうなのか……。では結論を言うと、今表示されているポケストップを基準にしてもダメってことですね?

「そうですね。あくまで現在の審査基準を満たしていないと厳しいと思います。ナイアンティックが公開している審査基準をきっちり読んでから申請した方がいいのではないでしょうか」


なんと奥深きポケストップ、そしてポータルの審査基準。話を聞いてもっとも重要だと感じたのは「あの店もポケストップになってるから、この店もイケるだろう」は無謀だということだ。シンプルに「店は基本的に通らない」と思ってもいいのかもしれない。

というわけで、都心のトレーナーにとってはやや切ない事実が判明してしまったが、地方のトレーナーにとっては大きなメリットをもたらす可能性がある今回のトピック。「これは!」というポケストップ候補を見つけたら、ぜひ申請してみてはいかがだろうか?

参考リンク:ポケモンGO公式サイト申請にふわさしいポケストップとは
Report:P.K.サンジュン
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)

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