非常に残念な情報が私(佐藤)の耳に入った。あのペヤングがやきそばをやめる気でいるらしい。つい先日、私は「チーズMAX」を食べてペヤングと向き合ったばかりだった。それなのに、ちょっと見ない間に「ソースラーメン」とか言い出していると聞いた。ラーメンって(失笑)。
ペヤングとは長い付き合いだが、これを見過ごす訳にはいかない。私はペヤングを呼び出して、説得することにした。やめさせねえぞ、ペヤング! やきそばをやめさせねえからな、絶対!!
・ペヤングを説得
久しぶりにペヤングの顔を見ると、ラーメンを気取ってやがる。どこでそんなことを覚えたんだか。同年代とはいっても私(1973年生まれ)の方が少し先輩(ペヤングソースやきそばは1975年発売)。ここは可愛い後輩のために、一言いってやらねばならぬ。
佐藤「おい、ペヤング。聞いたぞ、ソースラーメン? お前何言ってんだよ。何だよ、その格好は?」
佐藤「お前、そんなんでいいのかよ、ペヤング。今までいろいろやって来ただろ。カップやきそばとしてのプライドはないのかよ!」
ペヤング「……」
佐藤「過去につまづいたこともあったけど、ちゃんと立ち上がって、カップやきそばとしての信頼を取り戻したじゃないか。なのに何を今さらラーメンって(失笑)。マジで笑えねえ……」
ペヤング「……」
佐藤「やきそばだからこそのペヤングであって、ラーメンって言われても、俺もどうしていいか、わかんねえんだよ、チキショーッ! (机を叩く)」
ペヤング「……」
佐藤「なんで黙ってんだよ……。わかった、お前がそこまで意地を張るなら、俺が分からせてやる。お前がやきそばってことをな」
・ラーメンをやきそばにする!
ペヤングがあまりにも頑固なので、私がペヤングがやきそばであることを証明したいと思う。やり方はカンタンだ。まずはソースラーメンのカップにかやくをあけて、お湯を注ぐ。
お湯を注いで約3分待つ。
そして湯を切る! ラーメン? 何がラーメンじゃコラ!! 湯切りしてこそやきそばじゃーーッ!
ほら見ろ。どんだけラーメン気取ってたって、湯切りしたらいつものペヤングじゃ。
そして麺の上のスープをかける……。スープ? 世間の目をごまかせても、ワシの目はごまかせんぞ! これはスープじゃなくて、ソースじゃい! 言い方変えたって、全部お見通しじゃあーーッ!!
混ぜて完成。見た目はほぼいつも通りのペヤングソースやきそばである。
・やきそばにした方が断然ウマい!
実際に食べてみると、これがウマい! 普段のやきそばよりも、美味しさ2割増しだ! というのも、通常のペヤングの麺は油揚げ麺を使用しているのに対して、ラーメンは喉ごしを良くするために、ノンフライ麺を使用している。そのため、普段のものよりも麺がモッチリとしている。
そしてお湯で割ることを前提したソース(スープ)は、味が通常のものより断然濃い! 濃すぎてちょっと辛いくらいだが、私の場合はむしろその濃さが良いと感じた。したがって、このソースラーメンは、ラーメンとして食べるのではなく、やっぱりやきそばとして食う方がオススメである。
私はこの先も、ペヤングにやきそばをやめさせない! 絶対にペヤングをやきそばとして食う所存である!!