2022年10月10日、ペヤングの新商品『味の大関やきそば』が発売開始となった。「ペヨング」や「迷油」など、ペヤングはときどき意味不明な新商品を発売するが『味の大関』も「1発じゃなんのこっちゃわからない系の商品」であろう。

逆に「味の大関? ああ、あれね」と理解した人は相当なツウ! 実は『味の大関』とは、知る人ぞ知る伝説的な逸品だったのである──。

・味の大関とは?

公式サイトによると、まるか食品がインスタントラーメンを作り始めたのは昭和37年(1962年)のこと。そして超ヒット商品「ペヤングソースやきそば」が誕生したのが昭和50年(1975年)である。

つまりペヤングソースやきそばが誕生するまで、まるか食品は細々とインスタントラーメンを作り続けていたワケであるが、昭和41年(1966年)から発売されていたのが『味の大関』だ。

『味の大関』はしょうゆ味の袋麺で、当時は全国初の15円ラーメンとして注目を集め、日産17万食を製造するほどの大ヒットになったとか。要するに『味の大関』はペヤングの兄貴分に当たる伝説の商品なのである。

・兄弟コラボだった

今回ご紹介する『ペヤング味の大関やきそば』は、味の大関をやきそばで再現した商品なので、いわば時空を超えた “兄弟コラボ” と言えるかもしれない。味の大関……果たしてどんな兄貴なのだろうか?

なお、価格はオープン価格となっているが、記者が購入したドン・キホーテでは108円で販売されていた。これはペヤングよりワンランク下のペヨングと同じ価格であり、かなりリーズナブルと申し上げていいだろう。

というわけで、いざ実食! かやくもかなりシンプルな構成で、入っているのは「なると・コーン・ねぎ」の3種類のみ。湯切りをした麺にソースを絡めれば『ペヤング味の大関やきそば』の完成だ。で、気になる伝説のお味はというと……


へ、へぇ~。


まず基本としては「しょう油味のやきそば」である。塩分がやや強めで、鶏ガラ風味のベーシックな味わいだ。ペヤングと比較するとパンチ力はさほど無く「初めて食べたのに何となく懐かしい味」と言えるだろう。

・ベーシックな味わい

記者のような『味の大関』を知らない人間からすると「シンプルなしょう油味のカップやきそば」という印象だが、かつて『味の大関』にお世話になった人にとっては “感動の味” なのだろうか? 食べ手によって、やや感想は異なるかもしれない。

とはいえ「108円でこのクオリティなら余裕でアリ」というのが率直な感想だ。商品名だけだと戸惑うかもしれないが、ペヤング味の大関やきそばは「シンプルなしょうゆ味のやきそば」とご記憶いただきたい。

というわけで、シレッと伝説の味が復刻していた本商品。リーズナブルな価格も魅力なので、興味がある方は1度召し上がってみてはいかがだろうか?

参考リンク:ペヤング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.