みなさんは2020年11月に発売された「ペヤングやきそば 超超超超超超大盛りペタマックス」を覚えているだろうか? 簡単にいえば規格外の大盛りペヤングで、総カロリーは4184kcal、注意書きには「絶対に1人で食べないでください」と記されていた頭が悪すぎるペヤングだ。

その後継機に当たるのが2021年6月7日からコンビニで先行発売が開始となった『ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン』──。今回も「絶対に1人で食べないでください」と記載されているが、私、P.K.サンジュンは前日からコンディションを整えていた……そう、絶食である──。

・いつものおよそ10倍

ペヤングの「ペタマックスシリーズ」がどれだけ凶悪なのかについては以前の記事をご確認いただきたいが、ざっくり説明するとペタマックスには「いつもの10倍大きいペヤング」だと思ってくれて間違いない。

通常のペヤングだって3個も食べれば腹がはち切れそうになるのに「10倍」である。メガ・ギガ・テラ、そしてペタ。『ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン』はその名に相応しい、まさに超ド級のデカ盛りカップラーメンと言えるだろう。

・絶食作戦

で、普通に考えれば1人で『ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン』を食べ切れるハズがない。勝率0%の勝負に挑むのは、私の美学に反するところである。どうすればわずかでも勝てる可能性が出てくるのか? 答えはシンプルに “絶食” であった。

高齢化が著しい我々ロケットニュース24編集部の中でも、私はまだ食べられる側の人間だ。他が戦力にならなさすぎることを差し引いても、ペタマックスに勝てるとしてら私しかいないだろう。

コンディションを整えなくても1キロくらいならイケるから、24時間絶食すればそれ以上は食べられるハズ。こうして前日のランチを最後に、私は水分だけでまるっと24時間を過ごした。

・ベストコンディション

あくる日──。わかっちゃいたが、お腹はペコペコ……いや、ペッッッコペコである。上手くいけば完食どころか “おかわり” が狙えるかもしれない。ペタマックスよ……己の無力さと敗北の味を噛みしめるがいい。ワンパンだ、ワンパン(笑)。

というわけで、ペタマックスに2.2リットルの熱湯をぶち込む! 超巨大とはいえペヤング is ペヤング。所詮は私の胃袋に収められる運命なのだ。それにしても……


バカほどデカいやん。


目にしただけで相手の戦闘力を奪う圧倒的な迫力。いつもならこれだげで心が折れてしまいそうだが、24時間のおあずけを喰らった俺は単なる野獣。心が折れるどころか闘志と食欲しか湧いてこない。いざ、決戦じゃァァァアアアアア!

そして打ち鳴らされたゴング。大食いは先手必勝、勢いに任せて麺をすすり込む!


すすり込む!!


すすり込むゥゥゥウウウウ!!!!!


およそ5分後──。


全然減ってねぇぇえええええええええ!!!!


そんな馬鹿な。確かに俺はこの5分間、脇目も振らずただ麺を流し込んだハズ。それなのに何だ目の前の物体は? というか、俺の胃袋を満たしているものは何なのか? 俺の満腹中枢は何に刺激されているというのか? あ、ありえん……!

・2つの敗因

結果的にはおよそ4割くらい食べたところで無念のギブアップ。通常のペヤングに換算するならば4つ相当しか食べられなかったことになる。絶食に意味はあったのか? それについては一切ノーコメントとさせていただきたい。

ちなみに、負け惜しみのようでイヤなのだが、完食できなかった理由は大きく2つある。1つは「麺が水分を吸い続けたこと」で、これはやきそばと大きく違う。ぶっちゃけ、やきそばならもう200グラムくらいはイケた……気がする。

もう1つは「味」──。正直、ペタマックスラーメンは「ウマい!」とは思えなかった。それもそのハズ、まるか食品の絶対的エースは「ペヤングソースやきそば」であり、派生形もほとんどが焼きそばである。そもそもペヤングにラーメンの味を求めてはいけないのかもしれない。

ただし圧倒的なボリュームを考えれば、コスパはいいハズだ。ペタマックスラーメンはメーカー希望小売価格980円(税別)なので、1人前はおよそ100円。100円なりの味であることはさておき、腹は満たされることだろう。

とはいえ、やはりパッケージにある通り「ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン」は絶対に1人で食べてはいけないカップラーメンである。24時間絶食した私が言うんだから間違いない。いいか、絶対に1人で食べるなよ!

参考リンク:まるか食品公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.