千葉県柏市の住宅街に「ガチのフランス城」があると以前の記事でお伝えした。そして今度は船橋市。なんでも習志野駅からスグの場所には、地元の方が「ベルサイ湯」「習志野のテルマエ・ロマエ」などと呼ぶ “ゴージャス銭湯” があるらしい。おいマジかよ千葉。
ということで今回は、エレガント過ぎる銭湯『クアパレス』に行ってきた。暗闇に浮かぶ幻想的な宮殿……おそらく何も知らなければ、ここが銭湯だとは思わないだろう。とにかく激しくファンタジーな世界が広がっていたので、詳しく紹介したい!
・クアパレス
新京成電鉄・習志野駅から歩いて7~8分の静かな住宅街。まさかこんなところに……って場所で『クアパレス』を発見した。もともと戦後以降は、ザ・銭湯スタイルの「富士見湯」だったが、1990年にアミューズメント・スパとして生まれ変わったらしい。激しいイメチェンだな。
入口からいきなり「サイゼリヤの実写版」みたいな雰囲気だ。大理石のフロアにシャンデリア、ヴィーナスやピエロも大歓迎。下駄箱もLEDライトで、ゴージャス感を演出している。
入浴料金は大人430円。ギラギラの装飾にビビってしまったが、一般的な公衆浴場と変わらない価格設定である。また、フェイスタオルは100円、バスタオルは200円でレンタル可能だから手ぶらで行っても大丈夫だ。それでは中へレッツゴー! で、いきなりですが……
自動ドアの奥に……
ツタンカーメンがいました。
・ベルサイ湯
……それはさておき、もちろんロビーもヴェルサイユ宮殿風である。風呂上がりにパンツ1枚でくつろぐなんて絶対にNG。できる限り、フランス貴族のように上品に振る舞おう。
それでは全裸で浴場へ。男湯も宮殿スタイルのまさに「ベルサイ湯」だった。巨大な円柱が象徴的でエレガントな印象。そして壁面に描かれていたのは、見事な富士山……ではなく、南国ビーチだ。宮殿と関係あるのか分からないが、開放的で気持ちが良いぞ!
・タトゥーもOK
ちなみにタトゥーもOKだ。この日は “タトゥー” というよりは “紋々(もんもん)” をガッツリ入れた方が多数。大きな湯船につかれる銭湯は貴重なのかも。また、子供たちには激しすぎる「5馬力のジェットバス」が流行っていた。油断すると吹き飛ばされる強さである。
他にも漢方風呂や電気風呂、サウナ(別料金)や水風呂もあって、シャンプー & ボディソープも完備。豪華絢爛な内外装はもちろん、銭湯としての設備も十分である。老若男女問わず楽しめるトレビア~ンな「ベルサイ湯」だから、機会があればぜひ足を運んでみてほしい。
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称 クアパレス
住所 千葉県船橋市薬円台4-20-9
時間 15:00~24:30(土日は14時から)
休日 不定休
イラスト・Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼ピンクの案内看板
▼駐車場もあり
▼脱衣所にはマッサージ機とふかふかな絨毯
▼ロビーでドリンク類も購入できる
▼貸タオル
▼ちなみに柏市にはガチのフランス城があるぞ!
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]