昨日7月30日は、国や文化を超えた友情が世界平和を促進することを想起する日、国際フレンドシップ・デーだった。そんな日にぴったりの動画が話題を集めていたので、ご紹介したい。アメリカとメキシコの国境を挟んでシーソーを設置したところ、素敵なことが起こったのだ。
メキシコ・チワワ州のシウダー・フアレスと、アメリカ・テキサス州のエルパソの間には鉄製の棒フェンスが築かれている。この度、そのフェンスの隙間を通す形で、3台の蛍光ピンクのシーソーが設置された。片方はアメリカ側に、もう片方はメキシコ側に突き出している。
シーソーなので、両側の人間に遊びたいという意思がないと、もちろん遊べない。ではどうなったのか? プロジェクトの発起人カリフォルニア大学バークレー校で建築を教えるロナルド・ラエル教授の Instagram 上には、その様子を収めた動画がアップされている。
動画を再生すると、両側に多くの人が集まっては、3台のシーソーに乗っていることが分かる。
一緒に投稿された写真には、人々の楽しげな姿も写っている。2009年にこのアイディアを思いつき、10年越しで実現させたラエル教授は「最高の体験だった」「片側での行動が、もう片側に直接的な影響を与えるという認識で、子供も大人もつながることができた」などと述べている。この動画には、1日あまりで11万件以上の賛同が集まっている。
国境にまつわるアートプロジェクトは、これだけではないと『The Guardian』は報じている。かつてメキシコのデザイン設計事務所「Estudio 3.14」が、「トランプ大統領が目指す壁の設計は現実的でない」と示すために、ピンク色の国境の壁を計画して同様に話題を集めた。
参照元:Instagram @rrael、indy100、The Guardian、Business Insider(英語)、コトバンク
執筆:小千谷サチ