ネット全盛の現代。Twitter、Instagram、Facebook、TikTok、オンラインゲームなど、ネットでの出会いの場をあげれば枚挙に暇(いとま)がない。ところで、あなたはネットの知り合いから「会おうよ」と言われたらどうするだろうか

2019年3月29日に、LINE が「青少年のネット利用実態把握を目的とした調査」を公開。その報告書によると、神奈川県の高校生の4人に1人がネットで知り合った人と会っているらしい

・現代の若者のネットとの向き合い方

この調査は、神奈川県教育委員会と LINE が共同で実施した。平成30年6月から9月に、神奈川県の小学生(5399名)、中学生(5863名)、高校生(5573名)、特別支援学校高等部(162名)を対象に行われたものである。

『ネットの利用状況』から『ネットでのトラブル経験』まで11項目53問の設問があるこのアンケート。「1日にどのくらい携帯を使っているか?」という質問から「暴力的表現、悪口など、ネットで加害表現をしたことがあるか?」という趣旨のものまで青少年のネットとの向き合い方を聞いている。

その中に次のような設問があった。

・ネットで知り合った人と会ったことがあるか

「問46. あなたがネットで知り合った友達の中で、最も親しい人とこの1年間に会ったことはありますか。(高校生のみに質問)」(「青少年のネット利用実態把握を目的とした調査」より引用)

──わかりやすく言うと、冒頭のような感じで「実際に会う高校生が何人いるのか?」ということである。この設問に対する神奈川の高校生の答えは以下の通り。

「会ったことはない 45.3%
1度だけ会ったことがある 17.5%
3か月に1回くらい会っている 11.2%
1か月に1回くらい会っている 6.5%
1か月に1回以上会っている 19.4%
(回答数2772人)」

──会ったことがある人は54.7パーセント。ネットに知り合いがいる神奈川の高校生は2人に1人が会っているということになる。ネットに知り合いがいない高校生を合わせると、約4人に1人が会ったことがあるようだ。

ちなみに、ネットでの知り合いができるキッカケとなるサービスは、Twitterが49.5パーセント、LINEが26.9パーセントと圧倒的。ネットで知り合って最も仲良くなった人の割合は「同性の他校の高校生」が多いようだ。

その他、SNSなどを利用している高校生は75パーセントが個人情報を公開しているなど、何かと現代の若者とネットの関わり方が分かるこの調査。36才の私(中澤)にはなかなかジェネレーションギャップな内容だった。詳細はサイトでご確認いただければ幸いである。

参照元:青少年のネット利用実態把握を目的とした調査(PDF)
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.