梅雨に入り暑さもひと段落した今日この頃。でも、忘れちゃいけない。5月の時点ですでに猛暑日を記録する地域もあったことを。関東の一部では35℃とかも報じられていた。初夏でこれだったら真夏はどうなってしまうのか。

考えるだけで食べ物が喉を通らない。夏の足音が怖い……! 今年の夏用に新発想の食べ物を発明する必要があるのではないか? というわけで、アイススラリー素麺を作ってみることにした。

・もう1つの夏の風物詩

氷の粒が混じった液体で「飲める氷」とも呼ばれるアイススラリー。スポーツの現場での熱中症対策として知られているが、近年の酷暑化もあって一般層にも浸透し始めている。最近で言うと、伊藤園が発売した『健康ミネラルむぎ茶 アイススラリー』も話題になった。

確かに麦茶は庶民の夏の風物詩。この商品にはこの先定番になりそうな親しみやすさがある。だが、今回のテーマは飲み物ではなく食べ物。食べ物で夏の風物詩と言えば素麺である。

・違うんだ、キッコーマン

そこで調べてみたところ、キッコーマンが『シャリっと冷やそうめん』なる凍らせて食べる素麺を2026年2月2日に新発売していた。ただ、この『シャリっと冷やそうめん』、味が「韓国冷麺風」「お出汁香る柑橘素麺」の2つとなっている。

シンプルなめんつゆが良い。白と黒。素麺とめんつゆの無駄のないコントラストにこそ庶民の風流があると思うのだ。私が食べてみたいのはそんなありのままのアイススラリー素麺なのである。幸いにして、アイススラリー化は自分でも簡単にできるので自分で作ることにしたわけだ。

・失敗

アイススラリー化の参考にしたのはアイススラリーを伝えるテレ朝ニュースの記事。要は氷の粒が混じった液体になりさえすればいいので、スポーツドリンクのレシピをめんつゆに適用する。というわけで、まずは、濃縮本つゆをめんつゆレベルに薄めて冷凍庫に入れた。2日くらい放置すれば凍るだろ。


と思いきや、足かけ3日置いても全然凍ってなかった。

・寝かせること1週間

どうやら塩分が入ると凍りにくくなるらしい。しかし、3日置いても凍らないものってシンプルに期間を伸ばしただけで凍るんだろうか? 冷凍庫の設定を見てもこれ以上温度は下げられないし、若干の不安を覚えながらも今度は1週間冷凍庫で寝かせてみたところ……


バッチバチに凍った。

・ミキサーの中がグランドライン

やればできるやん。ここまで来たらもう完成したようなものだ。あとは、めんつゆ氷と凍らせてないめんつゆをミキサーに入れて……


スイッチオン!



スゲエッ!!

茶色い氷の泡が渦巻いてる! よく考えたらめんつゆをミキサーにかけること自体、今回が初めてなのだが、こんなことになろうとは。ミキサーの中が禍々しい。『ONE PIECE』のノックアップストリームの前兆のようだ。

・想定外の事態

めんつゆの荒ぶり具合に畏怖を抱いたことはさて置き、どうやら十分混ざったみたいなので器に注いでみた。調理1週間、ようやくたどり着いたアイススラリーめんつゆ。氷の粒が厚い雲のようにめんつゆを覆う。


さっそく、素麺をつけてみたところ……


\シュワッ♪ シュワッ♪/


素麺が凍った。

なんかシュワシュワいってるし私が知ってる素麺と違いすぎる。これはもたもたしてはいられない。写真を撮ろうという一瞬の判断が命取りとなる。ちなみに、凍った麺はかた焼きそばみたいだった。この食感、想定外すぎる。

・飛んだ

どうやら私はまだアイススラリー素麺にはたどり着けていなかったようだ。決断の迷いが明暗を分ける。まさしくグランドラインのような素麺だ。でも、相手がつゆと麺なら素麺してみせる! 一瞬でイッケェェェエエエ!!!


_人人人人人人人人人人人人_
> 飛んだァ~~~!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

繊細な素麺の食感と体を内部から冷やす喉ごしは天上の調べ。ここが天国? その食べ心地に素麺の新天地を見た。今年の夏はこれしかねえッ!

新発想なだけでなく新食感でもあったこのレシピ。調理に1週間かかるということを除けば、夏にぴったりの料理と言えるだろう。この夏、素麺に革命が起こるかもしれない。日本の素麺を変えたい方はぜひ作ってみてくれ。ありったけの夢をかき集めエエエエエエエ!!

・アイススラリー素麺のレシピ

【材料】
本つゆ
素麺


【作り方】
1. めんつゆ(140ml)を冷凍庫に1週間置く


2. 1の氷とめんつゆ(100ml)をミキサーに入れて混ぜる


3. 素麺を茹でて2のつゆに一瞬つけて食べる


備考. つゆにつけすぎるとかた焼きそばみたいになる

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼めんつゆの分量感は「氷1.4:水1」だけど、あくまで目安で適当でも大丈夫