昨年11月、業者にエアコンのクリーニングをお願いしたところ、リビングと寝室の2台で約3万円かかった。必要な出費だとは思うが、毎回となるとさすがに財布が痛い。

そこで楽天で見つけた税込5980円の『エアコン洗浄セット』を使い、自力でエアコンを水洗いしてみることに。

正直あまり期待していなかったのだが、実際に使ってみると想像以上に本格的で驚いてしまった。

・5980円の洗浄セット

昨年、業者の方にエアコンを掃除してもらった時に思ったのは、やはり市販の洗浄スプレーやブラシでゴシゴシこするのとはワケが違うということだ。


高圧洗浄してもらい、バケツに流れてきた黒カビ混じりの汚水を見てからというもの、「やはり内部は水で洗わないとダメなのかも」と考えるようになった。


とはいえ、シーズンごとに業者へ依頼していたら、我が家の家計は冷房をつける前に凍りついてしまう。業者ほど強力でなくてもいいから、なんとか自力で水洗いができないものか。

そこで見つけたのが、この『エアコン洗浄セット』である。



クリーナーガン、ホース、貯水バッグ、エアコンカバー、以上4点が揃って税込5980円だ。これさえあれば、自宅で高圧洗浄ができるらしい。


しかし開封した瞬間、私は激しい不安に襲われた。

商品ページには「2026年新開発!」と書かれているのだが、パッケージの妙に古めかしい佇まい……本当に令和なのか?


・準備編

気を取り直して作業を始めていこう。まず洗浄剤を用意する。エアコン専用洗浄剤はもちろん、中性洗剤でもいいらしい。これを貯水バッグに入れた後、水道水で希釈するとのこと。


ちなみにアドバイスをしておくと、洗剤の量は少なめから始めた方がいい。私の場合、目分量で投入した結果、盛大に泡だらけになってしまった。

あとはバッグにクリーナーのホースを取り付ければ準備完了だ。


水濡れ防止のカバーをエアコンにすっぽりとかぶせ……。


コンセントを抜いてから、フィルターを取り外す。


こんな感じだ。


カバーの下部は排水ホースになっており、ここから汚水が流れていく仕組み。


その下には受け皿となるバケツなどを用意しておく。


念のため床にタオルを敷き詰めておいたのだが、結果から言うとこれが大正解だった。ぜひ覚えておいていただきたい。



・想像以上の水圧

それでは洗浄開始だ。クリーナーのノズルをエアコンの熱交換器部に向け、スイッチを押すと……。



こいつ、思った以上に水圧が強い……!


大変失礼ながら、事前の期待値にかなりの難があったため、水鉄砲くらいの威力を想像していた。

しかし実際に噴射してみると、水鉄砲どころか、海外製のエアーウォーターガンの如き勢いである。


しばらく噴射を続けていると、エアコンの吹き出し口から水がどんどん流れてきた。


先述した通り、洗剤を入れすぎたせいで泡だらけだが、それが逆に「洗われている感」があってテンションが上がる。

排水はホースを通じて下のバケツへ。


水圧が強いので多少は周囲も濡れるが、事前にタオルを敷いておけば十分対応できるレベルだった。

壁に関しても、思ったほどは濡れていない。むしろ一番濡れたのは私自身である。


その後、洗剤を流すために水道水だけでもう一度洗浄。ノズルを回すとミストモードに切り替わるため、仕上げもやりやすかった。


・排水に黒カビ

冒頭でも書いた通り、我が家のエアコンは昨年11月に業者に清掃してもらったばかり。そのため、たまった排水は比較的キレイなように見えた……が。

よく見ると黒カビが大量に浮かんでおり、中には小さな虫の死骸も。たった半年でけっこう汚れるものである。本格的な夏を迎える前に、これらを取り除けたのは大きいだろう。


作業が終わったら、仕上げにエアコンをしばらく送風モードにして、内部を完全に乾燥させる。

昨年、業者の方から「4~5時間くらい」と聞いていたのでそれに従った。


乾燥後、改めて電源を入れてみる。

あくまで個人的な体感ではあるものの、数カ月ぶりの運転にしては、吹き出してくる風がキレイで瑞々しい。嫌な臭いもしない。これなら安心して冷房を入れられそうだ。夏よ、どこからでもかかってこい。


ちなみに、クリーナー本体はもちろん、カバーも乾燥させれば繰り返し使えるという。



・どちらも利用がベスト

我が家にはもう1台、寝室にエアコンがある。同じようにこのセットで清掃し、夏が終わったらまた清掃。さらに冬、暖房が必要になる前にも清掃したとしよう。

そのすべてを業者に依頼した時の金額を考えると、相当な節約になるはずだ。

正直なところ、作業を終えた今は「もう業者を呼ぶ必要はないのでは?」という気持ちになっている。それくらいの手応えがあった。


とはいえ、これはあくまで素人の仕事だ。内部の細かな部分まで完全に清掃できている保証はない。やはり定期的にプロにしっかり見てもらった方が安心だろう。

そういう意味では、この『エアコン洗浄セット』は業者清掃の代替ではなく、その間を埋めるための便利ツールと考えた方がしっくりくる。

もし自力での洗浄を考えているなら、まだ比較的涼しい今の時期(6月中)に済ませておいた方がきっと楽だぞ。

私も炎天下でエアコンを止めて掃除する苦行だけは避けたいので、寝室も近いうちに終わらせるつもりだ。



参考リンク:楽天市場
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼一つだけ難点を挙げるなら、手がめちゃくちゃ疲れるということ。作業中は貯水バッグを常に片手でキープしている必要があるのだが、水をバッグいっぱいに入れるとこれがなかなかの重量感なのだ。