任天堂の名作ゲーム『スーパーマリオ』シリーズ。初代の『スーパーマリオブラザーズ』は、1985年に発売されたものだが、30年以上経った現在も最速クリア記録が更新され続けていることでもその人気が分かる。全くもって偉大なゲームだ。

もはや世界に誇る本作。そんなスーパーマリオをBGMに演技するアメリカの体操選手が話題になっている。高得点で拍手喝采ピーチ姫も嫉妬するレベル

・大学対抗戦での演技

海外サイト「Mashable」によると、話題の演技があったのは2019年1月に開催された大学対抗戦。ブリガムヤング大学の体操選手シャノン・エヴァンスさんの「ゆか」でのこと。

アナウンスで自分が紹介されると床に座り込むシャノンさん。あぐらに猫背だ。ん? どうしたん? 体調でも悪いん? と、思いきや、聞き覚えのあるメロディーが流れ出す。これは……マリオ

解説の声にも笑い声が混じる。どうやら、始まりのポーズは部屋でゲームをしているイメージのようだ。そしてシャノンさんは立ち上がり、土管に入ったりキノコを取ったりしながら、体操の技を華麗に決めていく。その姿はまるで12メートル四方の床の中を冒険しているかのようである

コミカルな冒険をするシャノンさんに思わずこちらも笑顔になってしまう。迎えた演技の最後、礼のポーズはチーム全員で。その姿に観客からも拍手喝采!

ピーチ姫も嫉妬するレベルのこの演技。初出となった1月11日の対抗戦で「9.900」の高得点がつくなど、内容も高く評価されており、早くも「ザ・スーパーマリオ・ルーチン」と呼ばれている

ちなみに、シャノンさんはマリオが大好きで何回も全クリをしているのだとか。演技後のインタビューで「あんなに難しい技をどうやってやり遂げたんですか?」という質問に対して以下のように語っていた。

「そんなに難しい技ではないと考えるようにしました。楽しみながら踊り、家でマリオをプレイしているかのようにパフォーマンスしていたら、心の緊張もとれ、この状況を楽しめるようになりました。こういう感覚が私は本当に大好きです」

──楽しいという気持ちが功を奏したようだ。その言葉通り、楽しさが伝わって来る演技が光るシャノンさん。

解説いわく「観客の間でも人気のある選手で、毎年多くの人が彼女の演技を楽しみにしている」のだとか。彼女の今後に期待である。

参照元:Twitter @byutvsportsMashable(英語)
執筆:中澤星児

▼12メートル四方の床を冒険するようだ

▼演技後のインタビュー

▼初出の際の演技