鹿児島実業高校、通称「鹿実」が今年もやってくれた。あれっ、野球部は甲子園ですでに敗退したはず……と思う人もいるだろうが、今回ご紹介するのは、鹿実は鹿実でも「新体操部」の方である。
鹿実の男子新体操部といえば、知る人ぞ知る有名な部活動。コミカルな演技でファンも多く、夏のインターハイになると話題になるのが彼らだ。そして今年も新体操部の季節はやってきた。『妖怪ウォッチ』のテーマソング「ようかい体操第一」をベースに演技。名付けて「ようかい新体操」を披露したぞ!
・安定のクオリティは健在
さっそく、動画でその演技を見てみると、序盤からコミカルな演技が始まる。陽気な音楽に合わせて高い技術、そして自由&コミカルに選手たちは演技をしていく。そう、昨年お伝えした演技同様、その安定のクオリティは健在なのだ。
ただ、あまりのコミカルさに忘れてしまいそうになるが、これはインターハイ。実力者でないと出場できない舞台である。場内がざわつきつつも、拍手に包まれていく様子は、鹿実の新体操部ならではだ。
・新旧ギャグを盛り込んだ演技
ひとつひとつ演技をしていく選手たちだが、ところどころに笑いどころを織り交ぜていくのは鹿実の伝統。今年はお笑いコンビ・バンビーノの「ダンソン」、カトちゃんの「ちょっとだけよ〜」と新旧ギャグを取り入れていた構成となっている。
見ている方だけでなく、やっている方も楽しそうなのが印象的な演技が続き、オチまで完璧。演技がまるでひとつのストーリーなので、体操に興味がなくとも最後まで楽しむことができるだろう。
・鹿実新体操部の演技に対するネットの声
「さすがだ」
「鹿児島実業の新体操生で見に行きてえwww」
「いいなぁ、真面目にふざけてるこの感じ」
「男子新体操の鹿児島実業がヤバすぎる 大好きだわ。」
「鹿児島実業 男子新体操部は もっと評価されるべき!!」
「鹿児島実業の男子新体操部の演技は一回見た方がいいですよ本当」
などなど、ネット上では「待っていました」、「一度生で見たい」といったように、ファンからは期待通りの演技に拍手喝采。改めてその人気の高さがわかるコメントが多く見られた。
・マイナースポーツゆえの悩み
しかし、鹿実の演技が大人気の一方で、競技としての男子新体操はマイナースポーツであるがゆえに悩みを抱えている。競技人口の少なさや普及の観点から、2008年をもって国体から除名。競技自体に存続の危機を抱えているのが現状だ。
動画に収録された3分間……青春のすべてをかけた演技を見て、心を動かされずにはいられない。鹿実のような素晴らしい演技が話題になることで、競技自体が盛り上がり、興味を持つ人が増えて欲しいものである。
▼3分間に込められた青春をご覧ください
https://www.youtube.com/watch?v=JT87wEasO4g
▼こちらは「ようかい体操第一」
▼バンビーノのダンソン
https://www.youtube.com/watch?v=FI-eXNf2HpE
▼カトちゃんのちょっとだけよ〜
https://www.youtube.com/watch?v=S7hId7gBOdg