事実は小説よりも奇なり。これはイギリスの詩人バイロンの言葉である。実際、現実は物語ほど筋が通らず、予想外なことの連続だ。この度、南極でそんな「小説よりも奇なり」な事件が発生し話題になっている。

南極大陸で働く科学者が同僚を刺した史上初の殺人未遂事件。これだけでも十分ミステリーの題材になりそうだが、4年間を共に過ごした同僚を刺した理由が小説よりも奇なりすぎる! ミステリーを超える現実ここにあり

・同僚を刺した理由

海外メディア「Daily Record」によると、その理由とはネタバレ。南極の基地で過ごす2人の科学者セルゲイ・サビツキー(55歳)とオレグ・ベログゾフ(52歳)は、僻地での長い孤独な時間を読書で埋めていたそうだ。

そんなある時、ベログゾフがサビツキーに未読の本の結末を話してしまう。娯楽が読書しかない状況でネタバレされたサビツキーは激怒。包丁でベログゾフの胸を刺してしまったのである。

・小説よりも奇なり

これによりベログゾフは心臓に傷を負い集中治療室へ。サンクトペテルブルグに戻ったサビツキーは殺人未遂事件として起訴されているという。なお、南極大陸で殺人未遂で起訴されたのは史上初とのこと。

日本のネットを見てもネタバレでもめている例は少なくないため、サビツキーの気持ちも分からなくはないが、まさか南極での殺人未遂の真相がそんな理由だとは。彼らが読んだどんな本よりも予想外の結末を迎えてしまったに違いない。

参照元:NEW YORK POSTDaily Record(英語)
執筆:中澤星児