中学生の頃だったか、美術の授業で “手” を描いた。なかなか自然な仕上がりにならず「いつも見ているけど、いざ絵にすると難しいものなんだなぁ……」と思った記憶がある。

しかし、今回ご紹介するアニメーション映像に登場する “手” はまるで本物。さらには手と一緒に現れる様々な物も、超リアルで美しく芸術作品として秀逸だから見逃せない。

・超リアルで美しいアニメーション映像『Hands』

人間の ”手” を見事に表現したアニメーション映像のタイトルはズバリ『Hands』である。制作したのは英国・ロンドンを拠点に活動しているモーションデザイナー兼アートディレクターのジェスパー・リンドバーグさんだ。

映像を再生すると、まず冒頭でカラフルな砂とともに1本の手が現れる。やがてシーンが切り替わり、2本の手で砂を触り始めると……コレはスゴい! 手の動きもリアルなら砂の動きも超リアル。手首にチラ見えするセーターの質感まで繊細に表現している点にも要注目だ。

続いて、灰色の液体にまみれた2本の手が登場。くっ付いた手の平同士を離した瞬間、「べチャ〜ッ」という音と同時に液体がデロ〜ンと伸びるところもまたリアル。その他、リボンを触る手の様子なども出てくるが、いずれもパッと見ではCGと思えない仕上がりだ。

・何度も観たくなる秀逸な作品

また、冒頭でもお伝えした通り、ただリアルなだけでなく映像全体が色鮮やかで美しく、芸術作品として秀逸なところもポイント。全編で1分10秒の映像だが、何度も観たくなる不思議な魅力を持っているぞ。

明確なストーリーは無く、ただ “手” を題材にしているだけなのに、見る物の目を釘付けにするアニメーション映像「Hands」。幻想的なBGMも映像を盛り立てているので、ぜひ音声アリ&全画面でご覧になってみてはいかがだろうか。

参照元:Vimeo
執筆:K.ナガハシ

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