簡単にヴァーチャルリアリティーが体験できるVR専用ゴーグルが発売されたり、バーチャルYouTuberなるものがネットで人気を博している現代。今やデジタル映像技術の進化は待ったなしの状態だ。

そんななか、米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催されているゲーム開発者向けイベント「GDC 2018」で、また驚くべき映像が公開された。その映像に登場するキャラクターの名は『Siren(サイレン)』。超リアルな最新デジタルヒューマンだ。

・細かな動きまで見事に再現

海外メディア「FXguide」によると、CGで描かれたデジタルヒューマン『Siren』は、米国Epic Games社が開発したゲームエンジン「Unreal Engine」を使用して作られたものだという。

さっそく動画「Siren Real-Time Performance | Project Spotlight | Unreal Engine」を再生すると、真っ赤な洋服を着た黒髪の女性が現れてしゃべり始めるのだが……なんとこの女性が『Siren』なのだ!

確かに、よくよく見るとCGであることがわかるが、パッと見では実写としか思えないほど超リアル!! 口の動きや瞬き(まばたき)はもちろん、まゆ毛や目尻の細かな動きまで見事に再現されているぞ。

・人間の動きとリアルタイムで連携

さらに注目すべきは、人間の動きとリアルタイムで連携する点だ。メイキング動画では『Siren』のモデルとは別の女性が全身にセンサーを付け、その場でCGを操っている様子が見て取れる。

今はまだ大掛かりな装置が必要なようだが、いずれゲームやYouTubeに登場する仮想のキャラクターが、この『Siren』のようにリアルになっていく日もそう遠くはないだろう。ぜひ動画で最新のデジタルヒューマンの姿をご覧あれ。

参照元:YouTube [1] [2] fx guide(英語)
執筆:K.ナガハシ

▼デジタルヒューマン「Siren」がこちら

▼リアルタイムで動きをキャプチャーしている点に要注目だ