日本中が驚きと悲しみにくれている。総合格闘家で「神の子」と称された山本KID徳郁さんが2018年9月18日に亡くなったことが発表されたのである。8月に自らががんを患っていることを公開した山本KID徳郁さん。享年41歳のその報は、あらゆる意味で早すぎる。

そんな中、同時期に活躍した格闘家の小比類巻貴之さんが、追悼のコメントを公式ブログに掲載しているためお伝えしたい。

・小比類巻貴之さんが想いを語る

キックボクシングとレスリング……元の格闘技は違えど、共に総合格闘技の舞台に立った2人。2018年9月18日に更新されたブログ『山本KID徳郁さん、ご冥福お祈りします』には、以下のような想いがつづられている。

「(中略)実は一度だけKIDさんと僕が戦うマッチメイクがありました。KIDさんとの実現は発展しませんでしたが、僕は、KIDさんの運動神経は日本人でずば抜けていたと思っています。

強く

優しく

カッコよく

(中略)今日は、山本KID徳郁の戦う姿をずっと思い出し黙祷したいと思います。KIDさん 本当にカッコよかった。天国でも、カッコよく舞ってください」

──直接の対決はなかった2人だが、「お互いにK-1 WORLD MAXを盛り上げた」という同士的想いがあったようだ。体重と年齢が近い日本人スターが続々と出てきた当時のK-1中量級戦線。山本KID徳郁選手、夢をありがとうございました! どうか安らかにお休みください。

参照元:小比類巻貴之オフィシャルブログ『サンドバッグと牛乳
執筆:中澤星児