今年は多くの著名人の訃報が報じられた。闘将と言われた星野仙一さん、俳優大杉蓮さん。歌手の西城秀樹さん、落語家の5代目桂歌丸さん、格闘家の山本KID徳郁さん。まだまだ活躍を見ていたかった人たちが相次いでこの世を去り、多くの人が悲しい気持ちを抱いたに違いない。

もうすぐ正月。そうなると、毎年のようにCMで見ていた、あの人の顔を見ることができなくなるのは悲しい。樹木希林さんだ。正月を伝える富士フイルムのCMで見ていたあの優しい笑顔が見られないのは本当に寂しい。同社は、2018年12月29日に1度だけテレビ放映する予定のスペシャルムービーを制作していた。

・40年もの間、富士のCMに

「お正月を写そう」、そのキャッチフレーズで毎年公開されていた、富士フイルムのお正月CM。樹木さんは正月に限らず、同社のCMに多数出演していた。その数全268本。40年前からカメラのフィルムやカラープリント、ポストカード、写ルンですなどの商品・サービスCMに出続けていたのである。


スペシャルムービーは、29日19時~20時54分放送の「世界一受けたい授業 よいお正月を迎えるために!あと3日で出来ること2時間SP」(日本テレビ系)で1度だけテレビ放映される予定だ。これまでの出演CMからシーンを厳選して60秒にまとめた内容となっているとのこと。


・富士フイルムらしい言葉で結ぶ

すでにYouTubeではCM映像が公開されており、映像を見ることができる。わずか60秒ではあるものの、これまで樹木さんがお茶の間に笑顔を届けてきた様子を見ることができる。あの屈託のない笑顔を見ると、古い記憶が蘇る。それと同時に、あの笑顔がもう見れないと思うと、悲しい気持ちにもなる。

45歳の私(佐藤)は、5歳の頃にはすでに樹木さんのいる正月だった。40年もの間、当たり前だと思っていたことが、当たり前でなくなったんだと思うと、寂しいとしか言いようがない。富士フイルムは樹木さんへの感謝をつづると共に、この映像を富士フイルムらしい言葉で結んでいる。その結末は、ぜひとも映像を見て確かめて頂きたい。


・期間限定でYouTubeに公開

なお、この動画は12月26日から2019年1月31日の期間限定で公開されている。できれば年内に1度視聴し、年明けにもう1度見て欲しい。樹木さんのいない正月は、本当に寂しいものだったのか。それともまた新しい何かを感じさせる新年だったのか、自分で確かめて欲しい。

参照元:@Press富士フイルムYouTube
執筆:佐藤英典