男性用パンツといえば、グンゼである。昭和丸出しのオッサンの私(佐藤)の子どもの頃は、みんなグンゼの白パンだった。そのグンゼが新世代の商品「エアーズ」を発表した。

なんでも、このパンツはまるで穿(は)いてないような感覚なのだとか。マジかよ、あの風呂上りのスーパーフリーな感覚をいつでも味わえるのか!? 空も飛び回れそうな、あの果てしなく自由な感じを、いつでもどこでも味わえるってのか!? 気になったので、さっそく穿いてみたヨッ!!

・なかなか商品が見つからない!

この商品は2018年7月19日に発表され、その日のうちにネット上で話題となった。「穿いてない」という言葉に、世の男性たちは敏感に反応していたように思われる。私もその敏感に反応した男のひとりだ。それはぜひとも穿いてみたい! そう思ったけど、なかなか売っていない!!

グンゼに問い合わせると、東京・新宿区ではドン・キホーテで販売していると判明。すぐに探しに行ったが、お店によって入荷のタイミングが異なっており、発見できたのは、発表から4日後の23日だった。新宿・歌舞伎町のドン・キホーテに大量にあるのを見つけたのだ。


ちなみに中野のドン・キホーテは、商品PR用のディスプレイはあったものの、肝心のパンツがなく……。違う意味で解放感がハンパない感じになっていた……


・ウエストと裾をカットオフ

本題に戻ろう。私はドンキで2着購入。販売価格は1枚1500円。量販店のものと比べると、やや割高である。


このパンツの特徴は、ウエストゴムがないこと。そしてウエストと裾がカットオフになっていることだ。

パンツはゴムの締め付けで止めるのが一般的だ。その既成概念を覆していると言っていいだろう。実際に商品を見てみると、生地を切りっぱなしにしているのが良くわかる。コレ、ずれたりしないのだろうか?


・顔で穿き心地を表現

比較を分かりやすくするために、私の普段のパンツと比較してみよう。普段はユニクロのボクサーパンツを愛用している。最近はエアリズムのものを穿いたりもしているのだが、基本はウエストゴムで止めるタイプだ。


コレを穿いている時の私自身の状況を、顔で表現すると、「真顔」だ。


可もなく、不可もない。真っすぐの正面を見つめている感じ。


・エアーズの穿き心地も顔で表現

一方、グンゼのエアーズの場合は、どうなるのか?


実際に穿いて、私自身を表情で顔で表現するとこうだ。








ちょっとニヤッとする感じ?


締め付けられている感覚がない。ギュッと凝縮されている感じはしない


しかし、「まるで穿いていない」はちょっと言いすぎ。完全に穿いている。あの風呂上りのスーパーフリーな感じではない。だが、ウエストゴムで締め付けられている感覚はなく、むしろパンツ全体で包み込んでいるような感触。何となく、腰回りがゆるやかに覆われているように感じる。

うん、これは悪くない。むしろ結構良いかも。あえて四字熟語で例えるなら「規制緩和」といったところだろうか。新しい感覚を味わってみたい人は、ぜひともチェックして欲しい。これはたしかに次世代型のパンツだ。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24