ドローンが進化した理由に、バッテリー、モーター、コンピューターなどのパーツが小型軽量になった点が挙げられる。今後、さらにドローンが高性能になっていくことは間違いないが、これから人を乗せて飛ぶ電動飛行機に人気が集まるかもしれない。
なぜなら、ついに個人で空を飛ぶ時代が到来しそうなのだ。先日、海外の企業が発表した開発中の飛ぶ乗り物『BlackFly』は最高時速100キロで空を飛び、水・陸問わずに離着陸ができるらしい。
・1400回以上のフライトテストを実施
『BlackFly』を開発したのは、米国カリフォルニア州シリコンバレーを拠点とする企業「Opener」だ。同社の情報によると、9年前に開発をスタートした『BlackFly』は2018年3月に初の有人飛行を行い、その後1400回以上のフライトテストを実施。総移動距離は1万9000キロ以上にもなるという。
同マシンには、前後にそれぞれ4つずつ合計8つのプロペラを搭載。最高時速は100キロ、航続距離は40キロで、電力で動く仕組みとのこと。操縦はジョイスティックで行うほか、出発地点にボタンひとつで戻れる機能なども用意しているそうだ。
・価格はSUV程度
動画「BlackFly – Flight」で飛行する様子を確認すると……こ、これは! まるでSF映画を見ているかのようだ。ボートとレーシングカーとドローンを掛け合わせたような、不思議な形の乗り物がフワリフワリと宙に浮いている。さらには、垂直に離着陸できて滑走路いらずなところがまた便利だ。
海外メディア「Mail Online」によれば、『BlackFly』はすでに米国とカナダで軽量飛行機としての承認を取得済。「Opener」は2019年の早期に一般発売を望んでいるという。なお、価格は自動車で言うとSUV程度の価格ということで、数百万円程度になることが予想される。いよいよ、個人で空を移動するのが当たり前になる日がやってくるかもしれない。
参照元:YouTube、Opener、Daily Mail Online(英語)
執筆:K.ナガハシ
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