放り投げると自動飛行するものが発売されたり、水空両用のものが開発されたりと、近年、様々な展開をみせているドローン。今度は米ネバダ州で「1人乗りドローン」の試験飛行が認可される見通しだという。
米国では航空関係者以外の人がいる上空でドローンを飛行させることは基本的に禁止されており、試験飛行の認可が下りれば人を乗せて運ぶ『ドローンタクシー』の実現に一歩近づいたことになる。果たして、そのドローンタクシーとはどのようなものなのだろうか。
・中国のドローンメーカー「イハン」
1人乗りドローンの試験飛行を行うのは、中国のドローンメーカー「イハン(Ehang)」である。このイハンだが、すでに米ネバダ州の研究開発機関と提携関係を結んでおり、今後、試験飛行やシステムの開発を協力して行っていくのだという。
・操縦用のハンドルが無い
フライト試験に使用されるドローンは、以前の記事でもご紹介した「イハン184」である。1人乗りで、8つのプロペラと4つのアームを持っていることからその名が付けられたこのドローン。何と操縦用のハンドルが無く、コンピューター制御で行き先へ向かう優れものなのだ。
・スマートフォンアプリでドローンを予約
実際に人を乗せてのフライトが実施されるかどうかは不明だが、もし、このドローンをタクシーとして利用するとなれば、乗客がスマートフォンアプリでドローンを予約し、アプリ画面で指定された目的地まで自動飛行で送り届けるとのこと。
・恐怖を感じざるを得ない
しかし、イハン184の動画をご覧いただくとわかるとおり、機内には1人の人間がギリギリ乗れる程度のスペースしかない。さらには、ハンドルも無いとなれば、恐怖を感じざるを得ないのが正直なところ。荷物の輸送などに使用するのであれば、実用価値もありそうである。
・フライト試験は年内にも始まる予定
このドローンの試験飛行は年内にも始まる予定とのことだ。もし無人試験飛行を行うとしても、ドローン自体が大型なので墜落時のことが心配だが、いずれにせよ事故が起きないよう祈るばかりである。
▼1人乗りドローン「EHANG184」の解説動画がこちら。
https://youtu.be/IrPejpbz8RI