つい先日、ダイソーでもセリアでもキャンドゥでもない、職場近くの「インディ系100円ショップ」をパトロールしていたところ、やや悔しく思う商品を発見した。商品名は『溶けやすいアルミバターナイフ』で、アルミの熱伝導を利用した商品だ。

なぜ悔しかったのかと言うと、その数週間前、お値段以上で有名な「ニトリ」にて、まったく同じコンセプトのバターナイフを370円で購入していたからである。まさか100円で売ってたなんて悔しすぎる……が、せっかくなので比較してみた。

まずは両選手の特徴を見ていこう。

・100円『溶けやすいアルミバターナイフ』

100円(税別)の商品の発売元は、エコー金属株式会社。この会社名で「ピン」と来た人は、なかなかの100均マニアであろう。そう、エコー金属といえば、あの『キッチンはさみ』を出している会社であり、なんと住所は……新潟県の燕市にある!!

燕市といえば、「MADE IN TSUBAME」で有名な、あのダイソーの「美味しく食べるシリーズ」を作っている職人の町! 当然、このバターナイフの裏面にも「MADE IN JAPAN」と書いてあるので、まぎれもなく日本製。まず、ここで大きな期待……!!


・370円『不思議なバターナイフ。』

一方、ニトリで売っていた370円(税別)のナイフの名前は『不思議なバターナイフ。』で、メーカーは「貝印株式会社」。カミソリなどで有名なメーカーだ。本社は東京にあるが、刃物で有名な岐阜県関市には関連企業もあったりする……のだが!

残念なことに、この商品にかんしては、岐阜県関市で作られたものではなく「MADE IN CHINA」であるようだ。岐阜県関市のナイフ vs 新潟県燕市のナイフだったら激アツの対決になったのにィ! ということで製造元対決は100円の勝ち。


・いざ直接対決!

そんなマニアックな観点はさておいて、モノとしても比較してみよう。100円のほうは光沢があり、370円のほうはザラザラしていて光沢なし。デザイン的にも370円のほうが凝っているし、短い100円のほうは、どうしても安っぽく見えてしまう。


だがしかし……!!


用意したのは、冷蔵庫から取り出した直後のバター。そしてパン。ちなみに食パンではなく、私の大好きなコストコのパン。食パン以上ハトリである。それはどうでもいいとして、この献立に合わせるなら牛乳……となるが、それもまたどうでもいい。


まずは370円の『不思議なバターナイフ。』で……

ンッ!?

まあ削れる。しかし、正直な感想としては「え、こんなもん?」であった。しかしながら、「どんなんが普通だったのか」が分からなくなっていたので……

いつも使っている、バターナイフでもない、普通のナイフを使ってみたところ……

全然ダメ……。固くてダメ。


こうしてみると、370円の『不思議なバターナイフ。』は、たしかにバターが削りやすい。熱伝導で溶かしながら削っているのがわかってきた。だが……その直後!

間髪入れずに100円の『溶けやすいアルミバターナイフ』を使ってみたところ……

!!

こ、これは……!!


いやいや、まてまて。この、ほんのわずかな十数秒の間に、バターが溶けやすくなった可能性もある。よって、すぐさま改めて370円の『不思議なバターナイフ。』を使ってみたところ……

やはりまぁまぁ……の出来……!!


しかし100円のナイフを使ってみると……

どう考えても!

どう見ても!!


何度やっても、100円のほうが溶けやすい!!


おそらくのところ……100円の『溶けやすいアルミバターナイフ』のほうが短いから手の熱も伝わりやすくなり溶けやすくなる!? そんな仮説を立ててみたのだが、真偽の程は定かではない。しかし、いずれにしても間違いないのは……


100円グッズのほうが溶けやすい!!


ということだ。ビミョーな差ではあるが、溶けやすさの勝負は100円グッズの勝利と断言したい。また、フォローするわけではないが、もちろん370円の『不思議なバターナイフ。』もよく溶ける。しかし、徹底比較すると100円のほうに軍配が上がる。

まさか100円の商品が勝ってしまうとは……。100均評論家としては嬉しくもあり、370円の商品を買っていた者としては悔しくもあるので複雑な心境だ。いずれにしても、なにごとも価格だけで判断してはいけない。お値段以上、ハトリである。

Report:100均研究家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
★こちらもどうぞ → シリーズ「100均検証