地球上に存在する種(しゅ)の約7割を占めるとされる「昆虫」。いつも当たり前のように目にするが、高い適応力で過酷な環境を生き抜いている。これまで計り知れない時間の中で命を紡いできたことを考えたら、実は驚異の生物なのだ。

昆虫は種によってさまざまな特徴を持つが、今回はその中でも花と同化して身を隠すことで有名な「ハナカマキリ」を動画でご覧に入れたい。さて、どこにいるか見破ることができるだろうか?

・脱皮を重ねて色が変化する

カマキリ目ハナカマキリ科の『ハナカマキリ』は、インドネシアやマレーシアをはじめとする東南アジアに生息する昆虫である。生まれたばかりの頃は赤と黒の2色だが、脱皮を重ねてランの花のようなピンクや白に変化するのが特徴だ。

そんな『ハナカマキリ』の姿は、海外メディア「ViralHog」がFacebookで公開した動画「Orchid Catches an Insect」で確認できる。なお、虫の捕食するシーンが含まれているので、苦手な方は閲覧注意だ。

・ランの花びらにそっくり

動画を再生すると、はじめに白や紫色の花びらが印象的なラン科の植物が映し出され、葉の上に一匹のバッタが止まっている様子が見て取れる。しかし、いったいどこに『ハナカマキリ』が潜んでいるのだろうか?

続いて、バッタがゆっくりと葉の上を歩いていると……動画の0:26あたりで、ガシッと『ハナカマキリ』が腕を伸ばしてバッタを捕獲。思わず「そこにいたのか……」とツッコミたくなるほど花びらにそっくりである。

ちなみに動画でみられる『ハナカマキリ』はまだ幼く、成虫になるとさらに身体が前後に細長くなって色も白く変化、やがてランの花に似なくなってしまうのだとか。なんとも興味深い昆虫『ハナカマキリ』の姿をぜひ動画でご確認あれ。

参照元:Facebook @ViralHog
執筆:K.ナガハシ

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