テレビのニュースなどで、事件や事故の現場の状況を伝えるイラストを見たことがあるだろう。人物や車の配置、現場住居の間取りなどをわかり易く伝えるのに役立つあの絵だ。イラストレーターなどの作画ツールを使って同じようなものを作ることは出来るのだが、正直手間と時間がかかる。

そんな人にオススメしたいのが、PC用ソフトの『3D事件・事故イラストレーター』である。こちらでは期間限定でベータ版を無料配布しており、対応OSはWindows10/8.1/8/7 の各日本語版。私(佐藤)のパソコンでは使えそう……。というわけで、私が20歳の時にやってしまった「自分史上最低な自損事故現場」をこのソフトで再現しよう。

・最低な自損事故をイラストで再現


あれは、20歳そこそこの時だったと思う。当時解体業に従事していた私は、軽トラックで移動することが多かった。いつもお世話になっている運送業者の駐車場で休憩し、飲み干したジュースの瓶を運転席から外のゴミ箱に投げ入れようとしたのだ。


ゴミ箱までの距離は、車両から約2メートル。


車から降りて、ゴミ箱まで持って行けばいいものを、横着をして放り投げてやろうと思った


「ホラよっと」、かなり軽い気持ちで放り投げたのだが、私は忘れていた


自分が極度にドンくさいことを……


信じてもらえないかもしれないけど、これは事実だ。放り投げたはずの瓶が、助手席上の窓枠に激突したのだ。ウソじゃない! 本当だ!!


その瓶がそのあと、どうなったかって? これまた信じられないことに、フロントガラスに跳ね返ってきたのだ。本当なんだ!


こうして、フロントガラスを内側から破るウソみたいな自損事故が起きた。アレは一体なんだったんだ……。


・ソフトの使い方

さて、上のイラストはすべて『3D事件・事故イラストレーター』のベータ版で制作した。CAD系のソフトを扱ったことがある人なら、すぐに操作できるかもしれない。それらを使ったことがない人は、ちょっと扱いに慣れるのに時間がかかるかもしれないが、操作そのものはとてもシンプルだ。

ちなみに、動作環境や入出力形式等はMEGASOFTのサイトに記載されているから、詳しくはそちらを確認してくれ。それらを確認して、手持ちのパソコンで使えることが分かったらMEGASOFTのサイトからソフトをダウンロードしよう。

起動すると最初に、「住宅見取り図から新規作成」、「3Dイラストを作る」、「3Dイラストサンプルを開く」の選択肢が表示される。最初はサンプルを確認してもいい。

・3Dイラストを作る

先に紹介した自損事故の例は、「3Dイラストを作る」で作成した。これを選ぶと、任意の場所に人物やモノを配置することができる。

初期画面は何もない青空が広がっているだけなので、足場になる道路を配置するとわかり易いかもしれない。

また、炎や煙、車、人物などのイラスト素材は約5000点収録されており、これらを好きな場所に好きなように配置できる。

それから、イラストは身体の向きや角度なども細かく設定できるので、望むポーズを取らせればいい。


・見取り図から作る

次に、住宅見取り図を作成する場合も簡単に説明しよう。こちらは平面図から始まる。

キッチンやリビングなどのパーツを平面図上に配置して、サイズや角度を望む形に変更していく。

ちなみに、この平面図上でも人物やモノのイラストを配置することは可能だ。

ひと通り配置が終わったら、画面左端にある「立体化」をクリックすると、平面図がパース(3Dイラスト)として表示される。

・ダウンロードと使用期間には期限がある

あまりいい加減な配置をしていると、牢屋のような建物ができてしまうので要注意だ。

登りようのない、無意味な階段を設置してしまうケースもある。「間違えたな」と思ったら、間取りの編集に戻ってやり直そう。

なお、このソフトの無償ダウンロード期間は、2018年1月30日~8月31日まで。無償での使用可能期間は60日となっている。興味のある人は試してみてはどうだろうか。

参照元:MEGASOFT『3D事件・事故イラストレーター』
Report:佐藤英典
Screenshot:3D事件・事故イラストレーター