伊勢丹をブラブラしてたらなんか凄い卵が売ってた。その名も『天来烏骨鶏卵(てんらいうこっけいらん)』。何が凄いかって価格だ。2個セットで税込1512円なのである。1個756円は割れたら泣ける価格。まあ、烏骨鶏の卵って高級食材で有名だからなあ。

で、この『天来烏骨鶏卵』の卵かけご飯についてはロケットニュース24の以前の記事で和才雄一郎記者が伝えている。生食は分かりやすそうだけど、ゆで卵にしても違いって分かるものなのだろうか? そこでゆで卵にして安い卵と食べ比べてみることにした。

・1個36円

食べ比べる卵は西友で販売されていた『おいしい白たまご(10個入り税込366円)』。つまり、1個約36円。その価格差21倍である。

さすがに違いがあって欲しい価格差。ゆえに、「高いからウマくあって欲しい」というフィルターには注意を払わなければ。できるだけフェアな目線で食べ比べたいところである。

・熱伝導率も計算に入れるゆで卵作り

ちなみに、この『おいしい白たまご』は編集長のGO羽鳥が日常使いしている卵とのこと。そこでゆで卵の調理もGO羽鳥にやってもらった。GO羽鳥流のゆで卵の茹で方は、家で作る場合、水の状態から卵を入れておいて火をつけて10分らしい。

ただ、鍋の熱伝導率によっても時間が変わるそうで、編集部にある安いステンレス鍋では最終的に12分茹でることになった。熱伝導率は沸騰するまでの時間で見てるのだとか。じゃあ、沸騰してから入れたらいいのではないかと思わなくもない。

・念のため『名古屋コーチン卵』も入れた3つ

そんなこんなで茹で上がり。『天来烏骨鶏卵』はプレミア度も加算された価格な気がしたので、念のためシンプルに味評価が高いことで知られる『名古屋コーチン卵(6個入り税込710円)』も入れた3つをゆで卵にしてみた。名古屋コーチン卵は1個118円と中間になる。

安さ、高級、実力派と3つとも方向性が違うため、違いがあるなら出るはず。おっと、再びフィルターがかかりそうになった。フェアな目線フェアな目線。改めて意識しなおした上で食べ比べてみたところ……


3つともビックリするくらい同じ味だ。

・衝撃

今までやってきた食べ比べで一番同じと言っても過言ではない。少なくとも私は、ブラインドで食べたら見分けられないだろう。高い安いはもちろん、違う卵と分かるかすら怪しい。

さすがに難問すぎるので、塩をかけずに改めて食べ比べてみたけど、やはりどれかが卵黄がコク深いとかそういうことはない気がする。

・「全然違う」という意見も

一方で、味について「全然違うじゃん!」と言ったのは佐藤英典記者。『天来烏骨鶏卵』は白身がぷりんぷりんかつ繊細でほどけるような感じなのだとか。『おいしい白たまご』とは白身に違いが出ているのだそうな。マジか。その意見を聞いても一切ピンと来ない。

なお、GO羽鳥は変わらない派だったのだが、2つの意見の対立を聞いているうちに「『天来烏骨鶏卵』はピータンみたいだった」と言い出した。やはり白身の質感か?

・共通している部分

食べ比べをした3人とも意見が違う。そんなわけで、同じか違うかについては議論の余地があるところだが、3人の証言の内容をまとめると共通している部分があることに気づいた。それは「卵黄の味はそんなに変わらない」ということ。

私はゆで卵の一番の旨みは卵黄のコクだと思うため同じに感じた説。そんなわけで、卵について私と同様の判定基準の人は、高い卵をゆで卵にすることはオススメしない。

逆に言うと、安い卵でも味を平均化できるゆで卵という調理法はコスパ良い発明と取ることもできる。むしろ、その味のバラツキの無さは人類の叡智なのかもしれない。「ゆで卵」って凄い。目からウロコが落ちたような気分になったのだった。

なお、この検証はYouTubeのライブ配信で行ったため、リアルタイムの様子を見たい方はロケットニュース24のYouTubeチャンネルのライブアーカイブへ。ライブ配信は毎週水曜日の19時30分から行っており、次回は6月17日の19時30分から卵かけご飯での食べ比べを予定しているのでお時間合う方は遊びに来ていただけると幸いです!

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼卵の入れ物に見えない

▼選別包装者のガチ感

▼検証のリアルタイムの様子。来週は卵かけご飯で食べ比べてみる予定です。