「和民」の新入社員過労自殺から9年が経つが、未だに無くならないブラック企業。2017年5月から毎月、厚労省が労働基準関係法令違反している「ブラック企業リスト」を発表しているが、これは氷山の一角と言えるだろう。
現在、とあるTwitterユーザーが投稿した “会社で社長から下された命令” が「まさにブラック」と話題だ。自社名の関連検索で「ブラック」「倒産」と表示されることに激怒した社長がとった漆黒すぎる対策とは?
・関連検索とは
ユーザーいわく、「弊社の名前をYahoo検索すると予測変換に『ブラック』『倒産』ってワードが並ぶ」とのことだが、これはおそらく関連検索のことかと思われる。検索窓にキーワードを入れると、よく検索されている組み合わせが表示されるアレだ。
・漆黒の対策
もし、1番最初に「ブラック」と表示されているなら、相当数検索されているはずなので、もはや手遅れのような気もするが……社長がとった対策は以下の通り。
1. 社員全員で「自社名 無借金経営」「自社名 少数精鋭」を毎日100回Yahoo検索する
2. 完了報告を1週間毎日行う
──マ、マジかよ!? もし、この投稿が本当であれば、会社の状況を改善するのではなく、検索の機能だけで解決するということになる。しかも、毎日完了報告というのがさらにヤバイ。ネット民からも以下の声があがっている。
・ネットの声
「どブラックやん(笑)」
「笑った」
「なんとブラックな業務指示」
「是非転職を・・・・」
「少数精鋭は『人件費を削る』というブラックの温床の一つ」
「早く逃げてー!」
「ブラックと言うよりパワハラですね。従う必要ないので、社労士110へご相談ください」
「同一プロバイダ(IPアドレス)や端末(PC・スマホ)から特定ワードの検索数を増やしてもサジェストキーワードを変えられるほどの効果はほとんど無いです。同一端末の検索としてカウントされてスコアリングが弱いです」
「同一接続元から同じ検索クエリで複数回検索してもまったく意味ないですよ」
「会社の名前呟いて、転職するのが良いのでは?」
──転職をすすめる人が多数だった……。私(中澤)も、以前の会社をパワハラで辞めているため、本ツイートには思うところがある。ちなみに、その会社は表面的には風通しの良さをアピールしまくりの「働くの楽しい」系ベンチャー企業だった。
法的な問題だけではない上、一部の人間が最悪なだけで簡単にブラック化する。ブラック企業かどうかは、本当に入社してみないと分からないのが現状だ。こんな状況が早く改善されることを祈る。
参照元:Yahooリアルタイム検索
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.