アパートや自宅の空き部屋を旅行者に提供する民泊サービス「Airbnb:エアビーアンドビー」。ホテルよりも安く宿泊できる上に、現地の人々と交流できる利点もあるが、赤の他人の家に滞在するので「絶対にトラブルがない」とは言い切れない。

ホテルなどに比べて外部の目が届きにくいため、危険性が指摘されてきたが、アメリカで盗撮事件が発生して物議を醸している。なんでも、民泊にカップルが宿泊したところ、「ベッドに向けられた隠しカメラ」を発見したというのである!

・民泊の部屋に泊まったら「寝室に隠しカメラ」が!

盗撮事件が発生したのは、フロリダ州ロングボート・キー。インディアナ州に住むデレク・スターンズさんが、Airbnbで見つけたコンドミニアムに、妻と一緒に滞在していた時のことだった。

米ニュースサイト『Longboat Key News』によると、デレク・スターンズさんが天井に設置された煙探知器の様子がおかしいと気づいたそうだ。チェックしてみると、なんということかカメラが仕込まれているのを発見! しかも、カメラはベッドに向けられていて、すっかり夫妻は動揺してしまったという。

・家の持ち主が覗き見行為の罪で逮捕される

これを受けて、夫妻はすぐに通報。駆けつけた地元警察に状況を説明したところ、コンドミニアムの宿主であるウェイン・ナット(56歳)が、覗き見行為の容疑者として逮捕される展開になった。

警察は、ナット容疑者から隠しカメラとマイク、データ記憶装置などの証拠品を押収。しかしながら、ナット容疑者は「録画されている人物は、全て同意を得た上で撮影した」と弁護士を通して主張しているそうだ。

・Airbnbの他の利用者も被害に!?

もちろん、スターンズ夫妻は録画に同意などしておらず。警察に押収されたSDカードには、寝室を裸で歩き回るデレクさんが録画されていたとのことだ。

また、英ニュースサイト『abc news』によると、ナット容疑者のAirbnbページには、少なくとも40名がレビューを書き込んでいることから、警察は以前に宿泊した人も被害に遭っている可能性があるのではないかと見ている。

今回の件について報告を受けたAirbnbは、「容疑者をサイトのメンバーから削除して、今後このようなことが起こらないよう細心の注意を払う」と謝罪の声明を発表。最初に述べたように、赤の他人の家に滞在する民泊は「絶対にトラブルがない」とは言い切れない。宿泊する場合は、十分に注意したいものである。

参照元:YouTubeLongboat Key Newsabc news(英語)
執筆:Nekolas

▼民泊先で「隠しカメラがベッドの方角に向けて」設置されていた!