きっとここに泊まれたら一生の思い出になるし、一生周りに自慢できる……そんな海外宿泊プランを見つけてしまったのでご紹介したい。海の向こうで特別な体験をするには莫大な費用がかかるし、庶民には夢のまた夢……と思いきや。

世界最大手の民泊サービスAirbnbが、ルーブル美術館と共同で「閉館後のルーブル美術館に2名1組を招待して1泊してもらう」企画をぶち上げている。ルーブルに泊まれる……? しかもなんと、世界一有名なあの女性と一緒に一杯やれるらしい。

・Airbnbとは

Airbnbを平たく言うと「空いてる家や部屋を貸したい人」と「借りたい人」とのマッチングサイトだ。普通にホテルに泊まるよりも圧倒的にコスパが良く、現地の文化や暮らしをそのまま楽しめることで、世界規模で人気を博している。

・Airbnbがルーブル美術館とコラボ

今回、そんなAirbnbとルーブル美術館がコラボ。ルーヴル美術館のピラミッド築30周年ということもあって、これまでにないチャンス……宿泊スペースを貸してくれることになったのだ。草野球に大リーガーがひょっこりやって来たような衝撃だが、紛れもない事実である。

美術館閉館後、中庭のナポレオン広場に設置されているピラミッド内に宿が特設され、招かれたゲストがそこで宿泊。特設サイトの画像を見ると、ピラミッドの中にさらにピラミッド状の宿泊スペースが作られている。それ自体も1つの芸術作品であるかのようだ。

・ホストは世界一有名なあの女性

もちろん、ただ泊まって終わりではない。ルーブルを舐めてはいけない。VIPガイドが時間外の館内を案内してくれるうえに、なんとゲストを迎えてくれるホストはあのモナ・リザ。有名なモナ・リザの絵画を眺めながら食前酒が楽しめてしまうのだ。

果たしてモナ・リザを前にしながら飲む酒はちゃんと喉を通るのか。そのあたりが不安だが、貴重すぎるチャンスであることは確かだ。

・めくるめく芸術的サービス

そしてゲストを楽しませるのはモナ・リザだけではない。ルーブルはまだまだ止まらない。晩さん会ではミロのヴィーナスと一緒に夕食を食べ、その後は「ナポレオン3世の間」でアコースティックコンサートが楽しめる。芸術性に溺れて死にそうだ。

眠りの時間がやってきたなら、ルーブルピラミッドの輝くガラスと星空に抱かれて就寝。いやもう、こんなの逆に寝たくない。

・狭き関門に挑め

間違いなく世界最高峰と言えるルーブル美術館1泊2日の宿泊プランだが、招待されるのは前述の通り2名1組まで。当然、倍率はエッフェル塔並みに険しいだろう。

加えて応募するにあたっては、「モナ・リザのゲストは自分をおいてほかにないと思う理由」を書く必要がある。 芸術に疎い筆者なら「モナ・リザを超見たいから」で終わってしまいそうだが、もし挑まれる方がいるなら、ぜひその情熱をAirbnbとルーブルにぶつけてみてほしい。

4月30日の宿泊に向け、応募締め切りはフランス時間4月12日23時59分(日本時間4月13日7時59分)までとあとわずか。世界の誰も経験したことのないおもてなしに、この機会にレッツチャレンジ。

参照元:Airbnb
執筆:西本大紀