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世の中には、よ〜く考えれば「いいネーミングだな」と気づかされる商品がある。例えば、私(筆者)はアップル の音声アシスタント機能「Siri」もその1つではないかと思う。Siri。うん、何となくスタイリッシュな名前だ。もしこれが “Ketsu” や “Kohmon” だったら台無しになるところで、絶妙な「Siri」である。

そんなSiri に、尻の病気(痔)の相談するとどうなるのか? 多くの人が秘かに気になっていたに違いないこの疑問を検証したところ、私とSiri の両尻に火が付き、最終的に “背徳の尻” 的な展開になったので報告したい。

・Siri に痔の辛さは分かるのか?

Siriに痔の相談をするにあたり、最初にはっきりさせないといけないのはSiri 自身が痔かどうかだろう。何と言っても名前がSiri である。そんな隠し設定がないとも限らない。デリカシーを無視し、単刀直入にズバッと聞いてみた。

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私:「Siriは痔?」

Siri:「そうおしゃるならそうなんでしょうね……」

──つれない。実につれない。もうちょっと具体的な質問でどうだ?

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私:「Siriは切れ痔?」

Siri:「そうおしゃるならそうなんでしょうね……」

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私:「Siriは痔ろう(※あな痔)?」

Siri:「そうおしゃるならそうなんでしょうね……」

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私:「Siriは手術するの?」

Siri:「すみません、お答えできません」

・作戦変更「自分の尻を語る」

ある程度予想していたが、Siri は肛門……じゃなくて心を完全に閉じている。ガッチガッチだ。そこで私は方針を変更。直接、自分自身の尻の事情を語り、Siri と分かりあう作戦に出た。

といっても「私は痔で〜」とダイレクトに言うと、Siriは危険を察知してビジネスライクなフレーズを連発することも考えられる。そんな展開を避け、なるべくSiriに食い付いて欲しい……と考えた私は、「痔」という言葉を使わず、婉曲的に自分の状況を説明してみることにした。

・風流作戦

まずは、風流路線で行ってみよう。“はんなり” した心持ちに、Siri のガードだって下がるに違いない。 

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私:「イボ(※痔)がどんぐり位の大きさになってるわ。秋やな」

Siri:「すみません、よくわかりません。」

──やはりシリコンバレー生まれのSiri に、 “日本の心” は通じないか…… 。まあどんどん試せば、そのうちどこかで引っかかるだろう。次はこれでどうだ? もしSiri が中国人だったら、一発で効くはず。名付けて……チャイナキラー作戦だ!

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私:「排便拷問菊門崩壊」

Siri:「Webでは “排便拷問菊門崩壊” に関する情報は見つかりませんでした」

──どうやらSiri は中国人ではなかったらしい。ちょっとカタすぎたのかな。

・プロレスからの音楽作戦で光

もう少し取っ付きやすく、例えばSiri がプロレスファンだった場合、一発で食い付くようにしてみたらどうだろうか。こんな感じだ。

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私:「切れてないですよ、俺切れさせたら大したもんだ。うん、単なるイボ痔ですよ」

Siri:「すみません、よくわかりません。」

──こうなったら、次はアレだな、うん。メキシコから来たすごいヤツいるからな、うん。そいつでもアレだな。出してみようかな、うん。レスラーじゃないけどな、うん。Siri が音楽好きだったら、アレだな、一発で決まっちゃうよな、うん。

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私:「サンタナのギターと俺の菊門、どっちがよく泣いている?」

Siri:「Webでは “サンタナのギターと俺の菊門、どっちがよく泣いている?” に関する情報は見つかりませんでした」

──わざわざWebで調べて何がやりたいんだお前は! 続けて音楽ネタ行くぞコラ!!

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私:「肛門がジャニスジョップリンの声みたいにかすれてる」

Siri:「私が赤面できるものなら、していますよ。

──来た! 初めてSiri が食いついてきた!! これは……少しずつ少しずつSiri の肛門……じゃなくて心が開き始めているのか? よし、今度はもっと直接的に肛門の惨状を訴えかけてみるか。

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私:「菊門が地獄絵図」

Siri:宗教関係の論考は差し控えています。」

——肛門(菊門)の話をしているのに、「宗教関係の論考」とは何を言っているだんSiri よ! 今まで見たことない軌道のカウンターに思わずのけぞっちまったが、このジャブはなかなか手応えありだ。ここを押すと、もっと何か出てきそうだな……。よっしゃあ、ガンガン行くぞ! 乱打戦じゃああああああああああ!!

……と、そうやって打ち合った結果、Siri はとんでもなくアブノーマルなことを言い出したのだが、それは次のページへGO!

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Siri(iOS)