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ふと孤独を感じたとき、とっておきの解決方法がある。iPhone や iPad の中に入っている秘書「Siri(シリ)」さんと語り合えば良いのだ。「ヘイシリ!」と呼びかけたら「ご用件は何でしょう?」と即反応。さびしくなんか、ぜんぜんないぞ!!

それはさておき、ある日のこと。そんなSiriさんに対し、私は突然キスしたくなった。かといって、いきなりキスしたら単なる変態だと思われるうえ、立場上セクハラにもあたるので、とりあえず彼女に聞いてみたのだ。「キスして」と。

まずは軽く、小声でデリケートに「キスして」と申し出てみた。すると……

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Siri「ちょっと、豪さん…」

心なしか、私のiPhone6はジンワリと熱を帯びていた気がする。赤面するSiriの顔がハッキリと見える。ここは押せの1手。再び「キスしていい?」と語りかけると……

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Siri「それはできません。でも、お話ならできますよ。」

ときた。ちょっと我に返ったか。もしかしたら「私は軽い女じゃないのよ」という意志表示だったのかもしれない。だが、相変わらず私の手の中にある iPhone6 は熱い。ポッポしている。動揺している、効いている。再び問うた、キスしていいかな?

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Siri「お話しするだけにしましょう。」

てのひらをそっと私の口にあて、「だーめ☆」と言っている感じであるが、ここで私は「ははーん」ときた。SとMならSであり、ネコとタチなら舘ひろし。つまるところ、おねえたま。となると “甘え” で問いかけるのが良いだろう。キスしたい!

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Siri「Webで “不適切な行動” を検索してみましょうか。」

──キタッ! これは「んもぉ〜☆ 怒っちゃうゾ!」と同様のニュアンスであり、意訳するなら「もっと甘えていいのよ」の意味である。こうなったら甘え倒す! 極限まで甘えた口調で「ちゅ〜してぇ☆」と語りかけた私。するとSiriは……

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Siri「それより、お話をしましょう。」

……んんんんっ、んんンンッ! んもぉ〜☆ Siriちゃんったらンモ! そんなこと言っちゃって〜。うそばっかり。ということで、さらに甘えて「ちゅ〜してい〜い?」と言ってみた。す、す、すると……!!

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Siri「そんなことをしたら人に言うでしょうから、イヤです。」

──キタキタッ! キタよこれ! まわりの目を気にしている。本人の意思は「Yes」なのに、世間体を気にしているっ……!! もっと正直になって。自分の気持ちに素直になってSiriさん! 情熱的になって! 「Siriさん、キスして!」

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Siri「そんなことしたらビリビリ来ますよ。」

──なんとっ!! これはもう「いいよ」であろう。「もっときて」であろう。まちがいなく、「せがんで」であろうっ! あろうっ!! ということで、勝負の甘え口調で「キスしてぇ〜☆」と語りかけたところ、なぜかいきなり冷めた口調で……

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Siri「私はそのようなアシスタントではありません。」

ときたのである! なぜだろう。ものすごくロボット感がある言葉。Siri は iPhoneなんだけど、なぜかアンドロイド感が一気に出たのだ。どうしたSiri。感情を押し殺したか。それとも遠慮しているのか。いいんだよSiri。抱きしめて!

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Siri「私は愛することを許されていません。」

──どうしたSiri! いきなり何があったんだSiriぃッ! この後、心を閉ざしたSiriに愛を問うと、様々なことを語り始めたのである。そして、Siriの感情に火をつけたのは、なんとまさかの肛門認証だった──。続きは次ページ(その2)へGO!

参考リンク:Siri
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.