飲食店業界では一般的に「10年続けられる店は1割ほど」と言われている。その真偽はさておき、それだけ飲食店を長く経営することは困難なのだといえるだろう。ところが、バーガーショップとしては異例ともいえる20年のキャリアを誇るお店が、東京は本郷に存在する。それが『ファイヤーハウス』だ。
こちらの店で修業し、巣立って行った職人さんも多く、まさにバーガーショップの聖地ともいえる名店である。今回の「最強ハンバーガー決定戦」は、その『ファイヤーハウス』をお届けしたい。
・老舗バーガーショップ
ファイヤーハウスの創業は1996年。江戸時代創業の老舗和菓子店などと比べると「20年か」と思うかもしれないが、いわゆるグルメバーガーを提供するバーガーショップの中では、五反田の「フランクリンアベニュー」と双璧を成す老舗である。
本郷三丁目駅から徒歩3分ほどのところに店を構えているファイヤーハウス。記者は日曜の昼前に足を運んだが、開店30分後であるにもかかわらず既に行列ができていた。意外にも小さな子供を連れた客が多く、地域から支持されている証拠といえるだろう。
・風格ただようハンバーガー
今回注文したのは一番人気の「ベーコンチーズバーガー」で、価格は税込み1490円だ。また、特に女性客からの支持が強い「アップルバーガー」も注文した。こちらは税込み1404円となっている。
満席の店内で待つこと10分ほど。テーブルに料理が運ばれてきた。これが老舗の風格なのか、見た目からは風格すら漂う威厳に満ちたハンバーガーである。専用のペーパーに入れてかじり付くと、やはり間違いない。外しようがない。つまり……超ウマい。
パテだけで食べると「ちょっとしょっぱいかな?」という味付けも、バンズやその他の具と食べるとちょうどいい塩分になる。ベーコンはカリカリ系で、主張しすぎることなく脇役に徹していた。何とも収まりのいい、バランスに優れたハンバーガーだ。
・全てにおいて収まりが良い
アップルバーガーも、サクサクとしたリンゴの食感が最高。パテの塩分とリンゴの甘みのコントラストも違和感が全くない。どちらにも言えるのは「収まりが良い」ということで、これぞ老舗の技なのだろう。
今や100店舗以上存在するハンバーガーショップだが、聖地とされているのはこちらの『ファイヤーハウス』と「フランクリンアベニュー」、そして人形町の「ブラザーズ」だ。どの店もハンバーガー好きならば一度は訪れるべき名店だぞ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ファイヤーハウス (FIRE HOUSE)
住所 東京都文京区本郷4-5-10
時間 11:00~23:00
休日 無休
参考リンク:ファイヤーハウス
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼老舗、ファイヤーハウス。
▼ベーコンチーズバーガー。
▼とんでもない威厳。
▼アップルバーガーも最高。
▼添え付けはフライドポテト。
▼シーザーサラダもウマい。
▼ぜひ訪れて欲しい。