皆さん、覚えているだろうか? 2000年に日清が発売したカップヌードル「TimeCan(タイムカン)」のことを。ほとんどの人が忘れているだろうな~。10代前半の人はまだ生まれてもいなかったときだ。この商品は10年保存が可能と謳った商品だった。
これを山口県にあるリサイクルショップで発見してしまった! 賞味期限は2010年、それから6年経った今、中の状態はどうなっているのだろうか? 食えるのか? 挑戦してみたぞ~ッ! ウオーーーーーッ!!
・山口県のリサイクルショップ
この商品、実は2004年に密封不全が発覚し、全品自主回収となってしまった。したがって、この世に未開封のモノは、もうほとんど存在しないかもしれない。それを山口県のリサイクルショップ「モノハウス」で発見した。ここは自動車用品の販売店とゲームセンターを併設する、とっても変わったお店である。
・2900円のカップヌードル
激レアであるがゆえに、販売価格は普通のカップヌードルよりずっと高い。お値段、なんと2900円! 価格だけ見れば高級カップヌードルだ。開けるのが何だかもったいない気がしたけど、中がどうなっているのか気になる。
缶底を見ると賞味期限が書いてある。う~ん? これは、「2010.9.2」となっている。つまり、2010年9月2日が賞味期限ということか? すでに5年半以上が経過している。中身は無事か?
・缶を開けてみる
缶のプルタブを持ち上げて、開けてみると……。
中からカップヌードル1食とカードが出てきた。昔のCMの映像が描かれたカードだ。なつかし~!
問題は商品だ。約16年の眠りから覚めた商品は無事か!?
・容器に緑の点々が
無事は無事みたいなんだけど、容器に緑の点々が見えるんだけど……。コレってもしかして……。
カ、カカ、カ……、カビ? しかも缶の中から、変な匂いがする。クセェエエエ! なんだこの匂いは!?
これはカビている匂いなのか? なんかこんな感じの匂い嗅いだことあるぞ。何だったっけ? フタを開けるとさらにその匂いは強烈に! カップヌードルの具材は、一目で劣化しているとわかる。
クセェエエエ! この匂い、ちょっとだけシュールストレミングに似てるかも。ヤバい、魚の腐ったような匂いがしてる~……。
匂いに敏感なサンジュンは悶絶! 泣きそうになってるやないか。
・熱湯を注ぐ
これにお湯を注ぐ。熱でさらに匂いが増強されているような……。ヤバい気配しかしない……。
そして待つこと3分。16年熟成(?)したカップヌードル完成~。
・そして食う!
具材はかなり色あせて見えるけど、麺はそうでもないかも。ちなみにこの商品には、合成保存料・合成着色料は一切使用されていないそうだ。その事実を喜ぶべきか、悲しむべきか……。
え~い! ここまで来たら、行ったれ!! と、ひと思いに麺をすするッ!
さらにすするーーッ!!
と、その瞬間身体が猛烈に拒否反応を示した。そして思わずブハッ! と吐き出してしまった。
飲み込めねえ~……、臭くて飲み込めねえよ~、うう……。
・容器をよ~く確かめてみたら……
この後、トイレに駆け込んだことは言うまでもない。ちなみに、すすってみた後に、驚くべき事実に気づいてしまった。それは容器が……。
容器の内側もカビてるじゃないの……。ひょっとしてこの一部だけかな? 気になったので、中身を全部出してみることに。
完全に中身を出して、容器そのものを確認してみると、容器の広い範囲にカビが広がっていた。エライもんを口に含んでしまったと後悔……。
・見つけても食うなよ!
という訳で、もしもカップヌードル「TimeCan」を見つけても、絶対に中身を食べてはダメだぞ。新しくて美味しいカップヌードルはコンビニやスーパーで売ってるから、それを食えよ!
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼食べる様子を動画でご覧ください
▼中身を出した容器を嗅いでみると……
▼グエ~……、やっぱめちゃくちゃクセェエエ
▼GIFアニメでもどうぞ