【本人降臨】『エアロスミス』のギタリスト、ジョー・ペリーがネット上で質問を受付け! Q&A 30選がこれだ!!

Q21:ギターが上手くなりたい若者にアドバイスはありますか?
A21:いつもメトロノームやドラムマシンなんかを使って練習すること。どんな練習をしていても、気付かないうちに自分が演奏しやすいテンポやスピードになりがちだからだ。きっとドラムマシンなんかを使い始めると、それまでの演奏と全く違うことに驚いてしまうはずだ。

Q22:音楽のメロディは、全て出尽くしてしまったと思いますか?
A22:作品を作っているときに、新しいアイディアが飛び出してくることがよくある。その一方で「自分では最高傑作だと思う作品でも、他の人はどう思うかな?」と感じるときもある。けれども、エルヴィス・プレスリーの曲なんかも手がけた名作曲コンビ「ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー」だって、同じ気持ちだったと思うんだ。自分たちが書いた曲を最高傑作だと思ったり、昔の曲の真似事だと感じたり。

メロディは無限に存在していると思うよ。創造的な部分を刺激して、これまでに曲なんか作ったことがないように振る舞えば、何かが出てくるんだ。まあ同時に、もう曲なんか作れないという気持ちにも何度もなったけれど。

Q23:ブラッド・ウィットフォードとはどんな関係なんですか?
A23:彼とはずっと良い関係が築けているよ。70年代にオリジナルのギタリストの代わりを探していたんだ。リードギターもできて、かつ僕とは違ったスタイルで演奏できる人物。ブラッドは適役だったよ。ステージ上では、あまり話したりしないけれどね。音楽の趣味も似ているんだ。彼とは千載一遇の出会いだった。

Q24:今後は世界のどこでライブをしてみたいですか?
A24:中国だ。音楽はジャンルを問わずに、世界中に何か良いものを広めてくれる気がするんだ。ヨーロッパや冷戦下の国々でライブを行ったとき、音楽が人々を結びつける場面を目の当たりにしてきた。中国やその周辺の地域でライブを行ってみたいよ。

Q25:一緒にツアーを回って、1番楽しかったバンドは?
A25:AC/DC かガンズ・アンド・ローゼズのどちらかだな。ライブの最初の5分で、彼らが大成することが分かったよ。70年代に僕たちのツアーのオープニングアクトを務めた AC/DC は、ただただ素晴らしかった。もうぶっ飛ばされるくらいスゴかった。以来、彼らにガッカリさせられたことは一度も無い。

またガンズ・アンド・ローゼズも同じように素晴らしかった。初アルバムが出たばかりで、知名度も高くなかった彼らが、ツアーが終わる頃には多くの観客を圧倒していた。そんな姿を目の当たりにして、とても興奮したものさ。

Q26:エアロスミスでギタリストをしていなかったら、今頃は何をやっていたと思いますか?
A26:世界をもっと良い場所にしようと、あらゆる場所を旅していただろう。海洋生物学者になっていたかもしれないし、探検家になっていたかもしれない。これまでずっと自然に興味を持ってきたから、世界を良くするための仕事に携わっているんじゃないかな。

Q27:1番初めにギターで弾けるようになった曲はなんですか?
A27:初めて曲らしい曲になったのは、ロイ・オービソンの『Sweet Dreaming Baby(スウィート・ドリーミング・ベイビー)』だったかな。とてもシンプルだけど、楽器を学ぶときはこういう曲から始めるものだ。

▼ロイ・オービソンの『Sweet Dreaming Baby(スウィート・ドリーミング・ベイビー)』

Q28:エアロスミスの歴史の中で、1つだけ変えられるとしたら何を変えますか?
A28:より多くのスタジオアルバムを制作するだろう。70年代にもっと時間をとって、アルバムを作っていればと思うんだ。僕たちはツアーに多くの時間を割いていたけれど、クリエイティブなモードのときに、もっとスタジオでレコーディングしておくべきだったと思う。

Q29:新しいロックバンドの曲を聴いたりするんですか?
A29:ザ・ブラック・キーズの曲は、とっても良かったな。60年〜70年代には考えられないけれど、今ではテレビやラジオで、良いロック音楽に出会うことも多い。バンドや曲の名前が知りたくても、クレジットを見逃したりと名前が分からないままのものも多いけどね。今でも素晴らしいバンドはちゃんと存在しているよ。

Q30:好きなレッド・ツェッペリンの曲は?
A30:『カシミール』だな。ジミー・ペイジやバンドが受けた様々な影響が、全て詰まっているからだ。『移民の歌』もスゴい。どうやったらあんな曲が書けるんだ。やはりジミー・ペイジは天才だ。

参照元:Reddit[1][2](英語)
執筆:小千谷サチ
イラスト:稲葉翔子

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