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90年代に人気を博した漫画『ふしぎ遊戯』。異世界に入り込んでしまったヒロイン美朱が、救世主・朱雀の巫女となり、国を救うため七星士を探す……というファンタジーだ。2016年に、ミュージカル化もされ、再び盛り上がりを見せている。

そんな同作が本筋とは関係ないところでも、注目を集めている。最近、中国で始まったドラマが『ふしぎ遊戯』に激似だと指摘、パクリではないかという疑惑が持ち上がっているのである。一体、どれほど似ているというのだろうか?

・中国ドラマが『ふしぎ遊戯』に激似と話題

『ふしぎ遊戯』に激似とささやかれているのは、中国で最近放送が始まった『山海経之赤影伝説』だ。あらすじをザックリまとめると以下の通りである。

「舞台は古代中国。世界では『九黎』と『東夷』の2つの国が争いを続けていた。両者は、戦いを有利にするため天から降臨する女神を探し出す。それがヒロインの “朱雀玄女” こと『蘇茉』、“青龍玄女” こと『芙児』だ。2人は姉妹のように仲が良かったが、国の争いに巻き込まれ、次第に反目しあうように。

玄女のチカラは、それぞれ7人の星宿を味方に、神獣を召喚することなのだが、蘇茉と芙児は朱雀の星宿のひとり “赤羽” を愛してしまう。だが、赤羽の心を手に入れられなかった芙児は次第にダークサイドに堕ちていき……」

──という話らしい。

・中国ネットユーザーの声

現在判明しているストーリーを見る限り、“巫女” に “玄女” と名称が異なるものの、『ふしぎ遊戯』との共通点がないとは言えないだろう。

同作は、制作発表の段階で、中国ネットユーザーから “パクリではないか” と指摘されていたのだが、放送が始まると再び話題に! 中国版Twitter・Weiboでは、実際にドラマを見たというネットユーザーから以下のコメントが寄せられている。

「激似すぎ」
「やっぱり! 私は予告編を見たときから似てると思ってた」
「見てパクリだと確信したわ……いくら2つの作品が中国古典をモチーフにしているとは言え、人物設定まで似すぎ」
「似すぎてて、逆に懐かしい」
「私の『ふしぎ遊戯』を壊さないでええええ!!」

さらに、役者への批判の声も出て半ば炎上状態だ。

・日本の方が中国古典を参考にした?

だが、その一方で、

「まだ6話でしょ? パクリと判断するのは早い気がする」
「言うほど似てるかなぁ? 単なる炎上商法な気がする」
「見たけど、あれをパクリって言ったら渡瀬先生に失礼だと思う(笑)」

という声も。果たして、丸パクリなのか、それとも中国の神話という同じ題材を扱っただけなのか。ストーリーが、もう少し進まないと判断できないかもしれないが、今のところドラマの評価はイマイチらしい。

なお、中国メディアによると『山海経之赤影伝説』サイドは、これらのパクリ疑惑に対し、“日本の方が中国古典を参考にしただけだ” と否定しているとのことである。

参照元:鳳凰網(中国語)、武林軍事網武林軍事網、Sina Weibo [1] [2]Youku
執筆:沢井メグ

▼予告編。「朱雀玄女」を演じているのは、『世界美少女探訪』でも紹介したウイグル族の女神グーリー・ナーザーさんだ

▼第1話。似てる?