“不思議の国” 、“恐ろしい国” と呼ばれる北朝鮮。日々ニュースなどでその名を聞いても、外の世界に伝えられるのは統制された、いわば作られた情景ばかり。実際に、北朝鮮ってどんな場所なのだろう……?

ということで今回注目したいのが、あるアメリカ人カメラマンの SNS。北朝鮮を訪れた彼は、そこで撮影した写真を Facebook や Instagram で公開しているのだ。一体、どんな風景が写っているのだろうか?

・観光客として北朝鮮を訪れたペンバートンさん

写真家テイラー・ペンバートンさん(26)。カメラを携え、世界を旅する彼の SNS には、様々な国の写真が公開されている。ペルーからタイ、ベトナム、中国……そして北朝鮮。そう、彼は旅の途上で北朝鮮も訪れ、そこに暮らす人々の生活をカメラに収めたのだ。

・観光客に対する様々なルール

ペンバートンさんによると、北朝鮮を訪れた人は、持ち物から行動、観光できる場所、カメラ・ビデオに収める風景など、何から何まで監視下に置かれることになるのだとか。持ち物検査を受け、 “ガイド” の監視のもと観光を行い、カメラに収められた画像もチェック対象だという。

「起床も、食事のタイミングも、就寝も、全て時間が決められています。毎晩、“レジャータイム” も与えられますが、ホテルの中をうろついてイイだけです」と、ペンバートンさんは振り返った。う~む、噂にたがわず、統制の厳しい国のようだ。

・北朝鮮の風景、暮らし

そんな状況の中で、北朝鮮の風景にカメラを回したベンバートンさん。もちろん北朝鮮ならではの指導者の銅像に肖像画、金日成広場で行われた「祖国解放記念日」を祝うためのマスゲームなども撮影している。

しかし彼は、“北朝鮮の日常” に目を向けることの方が多いようだ。優しいガイドの男性、ローラースケートで遊ぶ子供、ホテルの中の様子、自転車をこぐ市民、車の修理をする人々など……。彼の写真を見ていると、どこの国でも見られる “ありふれた日常” が、北朝鮮にも広がっていることが分かる。その長閑さに、「行ってみたいな」という気持ちになるのだった。

・「本物の人間の姿を垣間見た」

以下のように話す彼にとって、等身大の人間の姿をカメラに収めることは、大きな意味を持っているようだ。

「確かに、北朝鮮は問題を抱えた国です。私が観光で見た風景も、国が対外的に見せている表面上の姿なのでしょう。けれども、今回私が撮影した写真の中には、誰もが共感できる人間の姿を捉えたものもあります。例えば、ローラースケートを履いた少年の写真。少年時代の僕も、彼のように駆け回っていました。北朝鮮の何がフェイクで、何がリアルか僕には分かりません。けれども、本物の人間の姿を垣間見たのは確かです」

また、いかなる場合でも軍人の撮影は禁止されていたのだが、ペンバートンさんの写真の中には、金日成と金正日の肖像画の前にたたずむ軍人の姿が収められているものがある。これは、走るバスの中から撮った1枚で、彼自身も軍人が写り込んでいたことに気が付かなかったのだとか。一歩間違えば危ない状況に陥ったかもしれないので、ちょっとゾッとしてしまう。

あまり良いニュースを聞かない北朝鮮だが、そこに住むのは私たちとなんら変わらない人間。ペンバートンさんの写真は、そんな当たり前のことを教えてくれるのだった。ちなみに、彼は北朝鮮をすでに出国しているという。

参照元:Facebook、Instagram @pembertonDesignTAXI(英語)
執筆:小千谷サチ

▼小さく軍人の姿が見える

▼ホテルの31階から撮影した動画

▼「北朝鮮の子供たちは、今後どのような環境に暮らすのだろうか」とペンバートンさん

▼マスゲームの動画。全体人数の半分程度しか踊っていない

▼平壌の地下鉄

▼優しかったガイドさん

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Jung, the first person to approach me after I made my way through customs. After a bit of initial hesitation on my part, he reassured me that he was indeed one of our guides for the next 72 hours. We shared a few good off-the-cuff moments, and we all found him to be very kind, professional, and lighthearted. Jung's character is a type of intimidating calm, a soft-spoken style of personality that makes it very obvious who is in charge. Jung said he left the police force for a new job in tourism yet subtle nuances could suggest otherwise. He (along w our female guide) would be one of the last people I'd see before leaving North Korea. Thank you for taking good care of us and for taking the time to answer our questions and share a few laughs. #contrateur

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▼仲良く話す男女

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Outside Pyongyang // 6 #contrateur

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▼男性たちは何をやっているのだろう?

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Outside Pyongyang // 3 #contrateur

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▼平壌郊外の風景

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Outside Pyongyang // 2 #contrateur

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▼ガラ〜ンとした金日成広場

▼北朝鮮ならではの光景だ

▼「祖国解放記念日」を祝うためのマスゲームなども写されている。

▼素敵なホテルだったとのこと

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Hospitality is taken very seriously in North Korea. The Yanggakdo hotel is perfectly staffed with a wide array of workers to always suit your needs. Food is plentiful, rooms are tidy, the entire presentation feels very grandeur. Since you can't leave the hotel, you have several amenities that exist throughout the building: various shops, a casino, several restaurants, a bowling alley, a billiards room, a karaoke room, ping pong, and more. This shot was taken at the rooftop restaurant, which is a 360 degree panorama room that slowly rotates during open hours. This was a popular hangout spot where we'd drink beer and enjoy each others company, particularly favorable since everything felt so eccentric and retro. #contrateur

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