以前、ロッテリアが「ラーメンバーガー」という斬新メニューを提供していたことを覚えているだろうか? これはハンバーガーに麺を挟むという大胆な商品で、私(佐藤)は個人的にあまり好ましく思えなかった。実は麺をバンズにしたラーメンバーガーはそれよりもはるか前から存在している。
・NY発のラーメンバーガー
もしもこれを元祖とするならば、その元祖の形状を踏襲するまったく新しいラーメンバーガーのお店が東京・中野にオープンした。そのお店「RAMEN BURGER TOKYO」は米ニューヨークで生まれた味なのだとか。言わば逆輸入で日本にやってきたラーメンバーガーを食べてみたぞ!
・長蛇の列か!?
お店は中野駅から徒歩5分。中野でも有名なラーメン店「さいころ」の2階にあり、株式会社地雷原が運営している。2015年4月末の3日間、創業イベントを行い、その3日間は店前に行列ができていた。これはひょっとしたらRAMEN BURGER TOKYOのオープン日も長蛇の列ができるのでは、そう思ったのだが……。
・全然並んでなかった……
昼すぎにお店にたどり着くと、全然並んでいない。ホッとしたような、ちょっと寂しいような……。GWで都外に出かけている人が多いのかもしれない。まあとにかくスムーズに入店することができた。
・メインメニューは2種
店はカウンターのみ5~6席で意外と手狭だ。メニューを見るとメインメニューは、オリジナルのラーメンバーガー(780円)とザ・ワークスバーガー(1100円)のみ。あとは、チーズやパティ・ベーコンなどが追加可能となっている。私はワークスと呼ばれる商品をオーダーした。はたしてNY発のラーメンバーガーはどんな味なのか!?
・丁寧に折られた包装紙
しばらく待つと、ハンバーガーにトルティーヤチップスの入ったバスケットが運ばれてきた。バーガーは2重に包装されている。スタッフによると、汁が垂れるとのことなので、汚れないように厳重に包装されているようだ。良く見ると、内側の包装紙に緻密な折り込みが入っている。これはNYスタイルのものなのだろうか。こんな丁寧に折られた包装紙は見たことがない。
・バンズが麺!
包装紙をめくっていくと……、キタ! バンズが麺だ!! マジで麺がバンズだッ! 私が過去に代々木公園で見たラーメンバーガーよりもはるかに見た目が美しい。そしてよりハンバーガーらしい。おそれながら、ロッテリアはこの見た目を見習って欲しい。安易に麺を挟んだだけのものを「ラーメンバーガー」とは呼んで欲しくないくらいである。
・モサモサしてない
実際に食べてみると、ロッテリアのラーメンバーガーの麺はモサモサしていたのに対して、こちらはそのモサモサ感はない。麺は意外と柔らかく控えめな存在感。かなりあっさりとした食べ応えである。
・割と正統派なバーガー
一方具材は、アンガス牛を使用したというパティも青梅豚のベーコンも、肉感がかなり強い。醤油ベースでごま油を使用したと思われるソースの味も濃い。総じて具材の訴えは強めである。これはたしかにハンバーガーだ、力強いハンバーガーである。
・パンで食べたい!
したがって、私は食べている途中でこう思ってしまった。「この具材をパンで挟んで食いたい」と。もしも可能なら、バンズは麺かパンでチョイスできると非常に有難い。そのくらい具材がおいしいと感じさせるものだったからだ。お店の名前がラーメンバーガーを謳っている以上、パンを出す訳にはいかないかもしれないが、後々検討してもらえると有難い。
奇抜なメニューではあるが、奇抜さだけではない点を評価して、今回は79点! あの具材はマジでパンで食べてみたい!
・今回紹介した店舗の情報
店名 RAMEN BURGER TOKYO
住所 東京都中野区中野2-28-8 2F
営業時間 11:00~21:00
Report:ハンバーガー評論家 佐藤英典
Photo:Rocketnews24.
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