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以前の記事で、静岡県・伊豆にあるとても怪しいテーマパーク(?)についてお伝えした。その名も「怪しい少年少女博物館」。その名前が示す通り、とっても怪しい! むちゃくちゃ怪しい! 怪しいという以外に表現できないほど、珍妙な博物館であった。

いわゆる珍スポットと呼ばれる場所は、全国各地に存在しており、北海道・札幌市にもやはり存在しているのである。それが「レトロスペース 坂会館」だ。怪しさでいえば、伊豆の方がはるかに上かもしれないのだが、このレトロスペースはレトロであることにおいては負けていない。懐かしさのあまりに、ちょっと涙が出そうになったほどだ。

・外観から漂う気配

この施設は、北海道の定番お菓子である「しおA字フライ」や「ラインサンド」を製造する、『坂ビスケット』の工場に併設されている。札幌市営地下鉄東西線の二十四軒駅から徒歩数分のところに、工場があるのだが、建物を見るとそれがビスケット工場の一角とは到底思えない。外観から漂う雰囲気が、すでに怪しすぎるからだ。

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・長年の収蔵品

中に入ってみると、ありとあらゆるものが所狭しと展示されている。坂栄養食品株式会社の部長さんが長年集めた品々が展示されているというが、展示と呼ぶのがふさわしいかどうかわからない。とにかく並べられているとしか言いようがない。

大まかにジャンル分けされているものの、その統一感のなさにかなり衝撃を受けてしまう。なぜこれらを保存しているのか?

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・無意味なものでも集まると意味をなす

たとえば注射器や紙マッチなど、それほど高い価値があるように思えないものも少なくない。だが、それらのデザイン違いが10個や20個集まると、何か貴重な品物のように見えてくるから不思議である。個々のデザインの違いから、文化的な背景が汲み取れるような気さえしてくる。

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・有名スターの住所が載ってる!?

無数の品物のなかで、私(佐藤)が大変興味深いと思ったものは、まず昔の雑誌である。月刊漫画誌『冒険王』、そして大衆娯楽誌の『平凡』。このふたつはなぜか複数冊展示されており、それぞれの表紙のインパクトに面食らった。いずれも人物画が表紙を飾っているのだが、かなり怖い顔つきに見える。

さらに驚いたのは、ある1冊の『平凡』の見出しだ。有名スター100名住所公開と書かれている。今では到底考えられない。ファンレターを送付する先として紹介されていたのだろうか?

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・筆箱と弁当箱に泣きそうになった

そのほか私の心をくすぐったのが、アニメのキャラが描かれた筆箱と、アルミ製の弁当箱である。なぜなのか自分でもわからないのだが、急に胸の奥が締め付けられて、一瞬涙目になった。きっと私が忘れてしまっている悲しい思い出が、呼び起こされたのかもしれない。とにかく懐かしすぎる。

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時間が許す限り、一つひとつを眺めていたい気持ちになる。北海道に住んでいる方はもちろん、北海道に観光に訪れる人はぜひとも足を運んで欲しい。思わずどっぷりと思い出に浸ってしまうぞ。

ちなみに、次のページから内部の写真を多数掲載しているので、そちらもあわせて要チェックだ。

・今回紹介した施設の情報

名称:レトロスペース 坂会館
住所:北海道札幌市西区二十四軒3条7丁目3−22
営業時間:11:00~18:30
定休日:日祝、土曜不定休

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24