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2015年3月14日に開通する北陸新幹線。開通に向けて、石川県金沢市では観光客を受け入れるために、駅をはじめとする各地で急ピッチに工事が進められている。しかし観光スポットは金沢だけではない。富山県にだって魅力的な観光地があるんだ!

なかでも、バンド関係者には一度はその目で見て欲しいものがある。それが、富山の伝統工芸「井波彫刻」で造られたギターとベースである。日本が世界に誇る工芸品だ。猛烈にカッコイイ! 手にするだけで、何だかうまく弾けそうな気がしてくるぞ!!

・富山駅から車で1時間

彫刻ギターが展示されているのは、井波彫刻総合会館だ。会館は富山駅から車で約1時間のところにある。「いなみ木彫りの里」という施設に併設しており、アクセスの良い場所ではない。北陸新幹線を利用する場合は、車をレンタルする必要があるだろう。

実際に現地へ行ってみると、平日は結構閑散としている。まあ地元の人であれば、一度訪れれば、再訪しようと思わないのかもしれない。新幹線が開通すれば、客足は見込めるのかもしれないのだが……。

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・迫力の巨大木像

会館入り口には、巨大な木彫りの龍の看板があり、これがなかなかの迫力。巨大な石像やブロンズ像を目にすることはあっても、大きな木像を見る機会はなかなかないはずである。これを見るだけでも来た甲斐があるというものだ。

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・ギターはOK!

実は館内は撮影禁止で、展示作品をカメラに収めることはできない。しかしギターとベースだけは撮影OK! 係員は「全然大丈夫ですよ」と撮影を快諾してくれたうえに、「持ってもいいですよ」と、ギターを私(佐藤)の肩にかけてくれたのである。ウヒョーッ! これこれ、これが見たかったんだよねえ。

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・気品あふれる「獅子ギター」

獅子頭をあしらったギター「獅子ギター」は、紅白に金の色彩が美しく、漆の光沢が高級感を漂わせている。見た目に迫力があるのだが、実はかなり軽量。その昔流行ったぞうさんギターを彷彿とさせる。

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・高見沢さんに似合いそうな「Bird」

ホワイトアッシュという材木を使用したベース「Bird」は、本体に鳥の翼が彫られており、THE ALFEEの高見沢俊彦さん、もしくはROLLYさんが持つと大変似合いそうである。残念ながら2人ともギタリストなのだが……。

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・龍剣ギターも見たかった……

本当はここのでもっとも有名なのが、「龍剣~Dragon Sword~」と呼ばれるギターだ。龍がネックに絡みつくように描かれており、その姿は芸術的といって良い。だが、この日はテレビの撮影のために貸し出してしまっていたそうである。ひと目で良いから見たかった。

新幹線で金沢に行こうと考えているバンド関係者は、ぜひ富山にも立ち寄って欲しい。井波彫刻ギターを見て、インスパイアを得られるかもしれないぞ。

・今回訪問した施設の情報

名称:井波彫刻総合会館
住所:富山県南砺市北川733
営業時間:9:00~17:00.
入館料:大人500円、小中学生250円
休館日:毎月第2・4水曜日(祝日の場合は翌日)

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼ここが井波彫刻総合会館
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▼施設前の公園には、芸術的な木像が多数
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▼施設入り口の巨大な龍の看板。大迫力だ!
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▼風神はあるけど、雷神は見当たらなかった……
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▼そして許可をもらって撮影した、井波彫刻による楽器
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▼獅子頭をモチーフにした「獅子ギター」
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▼「水月」と名付けられたギター
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▼特別に持たせてもらった。和才記者も大興奮!
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▼泣きのチョーキング
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▼見た目よりもずっと軽い
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▼そして「Bird」と名付けられたベース
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▼ROLLYさんにとても似合いそうだ
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▼片隅にアンプがあるのを発見したのだが、もしかしてたまに演奏しているのだろうか……
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