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知っているようで知らない人も多い場所……それが珍スポットである。全国各地にそのようなところは数多いが、もちろん九州は福岡県にも存在する。例えば今回お伝えする筑紫郡那珂川町にある『不思議博物館』もそのひとつだろう。

ここは2008年に造形作家の角孝政(すみ たかまさ)さんが個人博物館として開館。山中にあることも重なってか、珍スポットとも言われている。一体、そこにはどのような世界が広がっているのだろう。気になったので実際に行ってみた!

・謎に包まれている不思議博物館

前述した通り、『不思議博物館』があるのは那珂川町。豊かな自然に囲まれつつ、博多から新幹線で9分という便利な場所だ。この町は「市」を目指していることを人気番組『月曜から夜ふかし』で紹介されたため、もしかしたら県外でも知っている人も多いかもしれない。

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さて、そんな那珂川町に入り、山の方へ車を走らせることしばし。山中に入ると見るからに怪しげな空気を放つ建物を発見した。さっそく、建物に近づいてみたところ……やはり不思議博物館! しかもいきなり不思議さ全開であった!

・とにかく不思議な館内

というのも、入り口にはバスが通れるはずのないのに標識があり、行き先も “巨大クマムシ” や “妄想のパラダイス” といった文字が並ぶではないか。だが、ここでの不思議はほんのジャブ程度にしか過ぎない。なぜなら中に入ってみると……

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独特の異空間がそこに広がっているのだ! 展示されている作品はもちろんのこと、メイドの格好をした「不思議子ちゃん」という女の子もおり、食事ができる環境も整っている。こ、ここは一体……!

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最初はただただ驚くばかりであったが、ところ狭しと館内に展示されている作品を見ていると非常に興味深い。他には絶対にないようなものばかりで、気がつけば見入ってしまっていた。これらは「館長の好きなものコレクション」だというが、まさに芸術家としての特殊な感性である。

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・クソゲーの帝王もプレイ可能

また、中でも圧巻だったのは、セガサターンで発売された伝説のクソゲー『デスクリムゾン』だ。館長さんの勝手な解釈で作られた銃「クリムゾン」が現実世界に登場。テレビ画面に向かって撃ち、プレイできるようにもなっていた。

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想像するけど誰もやらないようなことを現実に……そんな気持ちが伝わってくるような作品は見ていて飽きない。残念ながら、目玉の巨大クマムシは出張中とのことで見られなかったものの、あり余るほどの「不思議」を体験できた。さらに不思議子ちゃんに料理を作ってもらうと、一段と幻想的な世界を味わえたことも追記しておきたい。

・分室もあり

名前の通り、不思議な気持ちとなり、まるで異世界に来たような感覚が味わえる『不思議博物館』。詳しくは博物館だが、日本一行くことが困難なメイドカフェといえばそうだったかもしれない。

なお、『不思議博物館』は那珂川町の本館だけでなく、中央区天神には分室「サナトリウム」もある。福岡県内だけでなく、県外の人も一度訪れてみてはいかがだろう。きっと貴重な体験ができるはずだ。

・今回ご紹介した場所の詳細データ

名称 不思議博物館
住所 福岡県筑紫郡那珂川町西畑1466−2
開館日 日祝日(1月2月は休み、2017年から祝日のみとなる可能性あり)
時間 12:00〜18:00

参考リンク:不思議博物館サナトリウム
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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▼こちらが不思議博物館
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▼ところ狭しと美術品が展示されている
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▼巨大クマムシは9月4日まで宮崎県総合博物館に出張しておりいなかったが……
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▼ミニクマムシがいた!
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▼独特の雰囲気だ
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▼リアル・デスクリムゾン
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▼背中にはセガサターンが!!
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▼食事も可能
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▼多忙の中、パフェを作ってもらった
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▼アトリエも見ていて楽しい
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▼ねこぢる……!
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▼なんと庭には恐竜が!
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▼不思議子ちゃんの撮影は禁止だが、館長さんはOKだ。お忙しい中、ありがとうございました!
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