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またしてもサッカーファンにとっては寂しいニュースだ。2014年12月4日、中田浩二選手に続き、柳沢敦選手が今季限りでの引退を発表した。いつか訪れる瞬間だが、長らく日本サッカーの飛躍を支えた存在であるだけに、寂しさを覚える人も多いことだろう。

高校時代にJリーグの13クラブが獲得に動き、W杯に二度出場。イタリアでもプレーした、日本を代表するストライカーであった柳沢選手。思い返せば記憶に残るプレーは数多い。そんな彼のプレーを勝手にランキングベスト5として、動画と共にお届けしたい。

【柳沢敦選手の記憶に残るプレーベスト5】

5位:柳沢選手が起点となったスーパーゴール

サッカー日本代表の史上最高ゴールと呼び声が高いのが、2006年5月30日にドイツ代表との試合で高原選手が決めたゴール。しかし注目したいのは、自陣前からカウンターの起点となった柳沢選手だ。ヘディングでパスを出し、すぐに立ち上がる柳沢選手がいなければ、歴史に残るスーパーゴールは生まれなかった。

4位:無人のゴールにシュートミス

スーパーゴールとは正反対だが、思わぬところでミスをしてしまうのも、今となっては柳沢選手らしいプレーであった。2011年8月20日の名古屋グランパスとの試合では、ゴールキーパーからボールを奪うも、痛恨のシュートミス。無人のゴールの横を、シュートが通り過ぎるシーンを覚えている人も多いはずだ。

3位:意表を突いた技ありゴール

続いては2008年11月8日に柳沢選手が、横浜F・マリノスを相手に決めたゴールだ。中盤でFKを得ると、柳沢選手は自らボールをセットし、前線へ猛ダッシュ。味方のスルーパスをダイレクトでゴールへ流し込んだ。相手の意表を突いたリスタートからの技ありゴールであった。

2位:通称「QBK」

2006年のW杯ドイツ大会、グループリーグのクロアチア戦で決定的なチャンスを外してしまった柳沢選手。試合後、「急にボールが来たので……」と発言したことで、ネットでは「QBK」と略された。W杯という大舞台であったため、このプレーが記憶に残っている人も多いだろう。

1位:イタリア戦でのスーパーボレー

そして1位に輝いたのは、2001年11月7日に行われた日本 vs イタリアの親善試合で決めたスーパーボレーだ。稲本選手のピンポイントクロスにアウトサイドで流し込んだゴールは美しく、鮮明に覚えている人も多いはず。彼ほど多くのチャンスを演出し、ゴールを決めてきた選手はそういないだろう。

……以上が、勝手にランキングベスト5である。ちなみに柳沢選手は、所属するベガルタ仙台のオフィシャルサイトを通じて、次のようにコメントしている。

「今シーズンをもって現役を引退することを決断いたしました。長きに渡って自分を支えてくれた多くの方々に心から感謝しています。まだ最終節の試合が残っていますので、最後までプロとして全力でやり切りたいと思っています。」

プロ選手としての「柳沢敦」を見ることができるのは、12月6日に行われるサンフレッチェ広島戦(エディオンスタジアム広島)が最後。まだ少しだけ早いが、お疲れ様と言いたい。

参照元:YouTubeベガルタ仙台オフィシャルサイト
執筆:原田たかし

▼5位:柳沢選手が起点となったスーパーゴール

▼4位:無人のゴールにシュートミス

▼3位:意表を突いた技ありゴール

▼2位:通称「QBK」

▼1位:イタリア戦でのスーパーボレー