日本の東西で比較対象になることが多い都市、東京と大阪。培った歴史や文化が違うために、それぞれの都市に住む人々の生活習慣も微妙に異なる。たとえば、マクドナルドのことを東京で「マック」と呼ぶのに対して、大阪は「マクド」と呼び、エスカレーターの立ち居地も「左に立つ」東京と「右に立つ」大阪。どちらがより優れた都市であるか、2つの都市の全国1位を集めて比較してみたいと思う。

この比較は、都道府県別統計を単位人口あたりの数値で比較する「新・都道府県統計とランキングで見る県民性」というサイトの参考に行った。このサイトは産業や文化、娯楽、また全国展開する企業の店舗数などの統計を集積しており、紹介されているデータは非常に興味深いものだ。以下が東京と大阪のそれぞれの上位7件を抜粋したものだ。

・東京と大阪の全国1位の比較
■東京

Facebook利用者数 (2011年)
基準地価:商業地 (2009年)
日本人HIV感染者数 (2008年)
芸能人・タレント出身地 (2009年)
基準地価:工業地 (2009年)
外国人観光客訪問率 (2010年)
携帯電話契約数 (2008年)

■大阪
在日韓国・朝鮮人 (2008年)
重要犯罪認知件数 (2010年)
性犯罪認知件数 (2010年)
刑法犯認知件数 (2010年)
生活保護受給世帯 (2008年)
殺人事件被害者数 (2009年)
児童虐待相談対応件数 (2010年) (以上サイトより引用)

二都市の人口差は、約500万人(東京:13,178,458人、大阪:8,860,011、2012年3月)。したがってFacebookの利用者数や携帯電話の契約数で、東京が大阪を勝るのは自然なことだろう。また、首都であることから、外国人訪問率が高いのもうなづける。しかしながら、大阪の犯罪関連件数の多さには少々驚かされるものがある。一体これはどうしてなのだろうか?

とはいえ、東京も「性犯罪認知件数」は大阪に次いで2位、重要犯罪認知件数も大阪・福岡に次いで3位となっている。どちらが優れているというよりも、それぞれの都市に魅力があるはずだ。「住めば都」という言葉があるが、自分にとって住みよい都市で暮らすのが、一番なのではないだろうか。

参照元:新・都道府県統計とランキングで見る県民性

▼ 東京の全国1位

▼ 大阪の全国1位