どん兵衛といえば、熱湯5分が常識である。マキタスポーツさんが提唱した変則的な「10分どん兵衛」や、当サイトでも紹介した「レンチンどん兵衛」などの食べ方は存在するが、基本的にはお湯を注いで作るものである。

だが、実は過去に日清食品が意外な食べ方を考案していた。あまりにも知られていないので、裏技と言っていいだろう。その食べ方とは、水で麺を戻す「水どん兵衛」である。待ち時間はなんと! 40分ッ!! 即席麺の概念を根底から覆すこの食べ方に挑戦してみた!

・水で作るカップ麺

実は最近、警視庁警備部災害対策課がTwitterで水で作るカップラーメンを紹介していた。災害時にお湯が沸かせない状況を想定したもので、「カップ麺に水を注いで15分待ったら、味はイイ感じ」だったそうだ。

この方法に従ってどん兵衛を作ったらいいのではないか? と思い調べたところ、日清は過去に「水で戻すどん兵衛の作り方」を当編集部の記者も参加した対談で紹介していた。ちなみに、水で戻すどん兵衛が生まれたきっかけは、山登りのときにライターを忘れてしまい、お湯を沸かせなかったことなのだとか。

・製造元が熱湯5分を否定?

しかしながら、どん兵衛は熱湯5分が常識である。それを製造元が否定してしまっていいのだろうか? 何より困るのが……。

液体つゆである。フタの上であたためてくださいと書いてあるのに。水で戻したらあたためられないじゃないか……。

とはいえ、つゆだけあたためるのも変なので、とりあえずカップに水を注ぐ。熱湯でしんなりするはずの “おあげ” は水でも戻るのだろうか?

・液体つゆのやり場に困る

液体つゆのやり場に困ったので、お湯でやるのと同じように、フタの上に置いておいた。何だろう、このモヤっとする気持ちは……。


……そこから待つこと40分。まさかこんなに長く、即席麺の出来上がりを待つことになるとは、夢にも思わなかった。その気になれば、2軒くらいうどん屋をハシゴできるじゃないか。俺は何を待っているのか?

・40分待つ

そんな訳で40分後、フタをあけてみる(当然液体つゆはひんやりとしたままだ)。

湯気が立たないのが寂しい。あの湯気も含めてどん兵衛なのに。そう思いながら中を見ると、 “おあげ” はちゃんと戻っている。お湯でやったときと同じようにふっくらとした感じだ。

麺を箸でつまむとモッチリとした感触。これはうまく行ったのか? 実際に食べてみると……お! 思っていたよりもずっと良い。お湯と同じ食感?

・これはアルデンテでは

しかし若干芯が残っている。戻りきっていない部分がチラホラある。あえて言うなら、これはどん兵衛のアルデンテではないだろうか。パスタではおなじみのアルデンテを、どん兵衛で再現するなんて新しい! 

なお、水どん兵衛をさらに氷でしめると、未開の食感を体験できるかもしれない。とにかく、水どん兵衛は今までにない新しい味だ。一度お試しあれ!

参照元:Twitter @MPD_bousai
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24