夏も半ばである。ジワジワと響く蝉の声を聞いていて、私(中澤)はこの夏やり残していることに気づいた。そう言えばかき氷を食べていない。

しかし、あれって凍らせるのは水じゃないとダメなんだろうか? 味のついたものを凍らせてかき氷にしたらもっとウマイのではないか。というわけで、どん兵衛をかき氷にしてみたぞ。

・作り方

暑い日に食べるかき氷ほど染みわたるものはない。一方、どん兵衛もまた、カップ麺界に燦然と輝く味。ふとした瞬間に食べたくなるそのウマさは今さら説明するまでもないだろう。「ウマイもの×ウマイもの」はめっちゃウマイもの!


かき氷を作るには、つゆも入れたどん兵衛全体を氷にする必要がある。そこでどん兵衛にお湯を入れ、普通にカップ麺として完成させてから凍らせてみた

すると、つゆも合わせて固形のどん兵衛が完成。あとは、これをかき氷にするだけだが、かき氷機はあらかじめカップの大きさが決まっているため使えない。とは言え、要するに粉状にできたらいいので大根おろし器で擦ってみた。すると……


ふわっふわに

・食べてみた

キメが細かくエアリーな氷。大根おろし器はかき氷作りに割と向いている。そんな役に立つのかよく分からない情報を得られたことはさて置き、食べてみることにしよう。やっぱり夏はかき氷だよね! パクリ。


なるほどね。

まず言えることは、かなりどん兵衛味が濃厚になっているということ。普通に食べるよりもつゆの味も強く感じしょっぱいほどだ。

さらには、細かい粒子になることで麺の味、具の味など全ての味が1つに融合している。ひと口食べるだけで、全部の味が境目なく移り変わるのだ。これぞ、どん兵衛グラデーション。正直、初めての感覚である。ただ、惜しむらくは……


めっちゃマズイ

これはかき氷という形態に起因するのかもしれないが、ふわっふわなのにしょっぱいのが不快だ。どん兵衛で作ったことは重々承知しているのに、実際に食べると脳が混乱する。やはりかき氷は甘い方が良い。

・禁断のレシピ

念のため、サッポロ一番塩ラーメンでも試してみたが、こちらはもっとマズかった。もはや臭い。凍らせることでつゆの臭みがアップした気がする。ひと口ごとにダメージを受けているようだ。諸刃の剣かよ。


カップ麺の味が濃厚になる代わりにめっちゃマズイこのレシピは、比喩じゃなく真の意味で禁断のレシピと言える。とにかく濃厚なカップ麺を食べたいと思ってもこれだけはやるな。絶対に。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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