なかなか物が捨てられないという人がいるが、いつの間にか不要な物が増えてしまい、ドンドン部屋のスペースを食い尽くしてしまうことがある。

そんな人に、とっておきの方法があるというので紹介したい。「思い出が詰まっていて捨てられない……」と思う物でも、写真に撮っておけば簡単に断捨離ができるようになるというのである!

・大学の研究チームが行った断捨離の実験

米ペンシルバニア州立大学のウェブサイトによると、同校で教鞭を執るマーケティング学のカレン・ウィンテリッチ准教授率いるチームが、大学生797人を対象に断捨離の実験を行った。

参加者に物の整理をしてもらう時に、思い出の品の写真を撮らせたグループとそうでないグループに分けたところ、写真を撮影したグループの方が15~35パーセントも多く、思い入れがある品を処分できていたというのである。

・写真に撮っておけば処分しやすい!!

例えば、高校時代に活躍したバスケチームで使っていたボールや、卒業式で身に着けた帽子やガウンなど。現在は不要な物でも簡単に捨てられないのは、「その品に詰まっている思い出を手放したくない……」という心理が働くからなのだとか。

しかし、そういった品でも写真に撮っておけば、実際に手に取ることはできなくなっても眺められるので、比較的簡単に処分できるという訳である。

・筆者も実際に経験した断捨離術

実は最近、筆者も似たような経験をした。両親が亡くなり実家に誰も住まなくなったため、断腸の思いで家を売却したのだが、とにかくあらゆる物を写真に撮りまくったのだ。何の変哲もない机や椅子、食器棚や全部持って帰られなかった昔の写真など、全て写真に収めた。

すると、「後で思い出に浸りたい時に写真を見返せる」という安心感があるので、比較的簡単に思い出の品を手放すことができたのだった。筆者の友達で物を捨てることができずに、大量の物に囲まれて6畳一間に住んでいる人がいるので、早速「写真に撮る」断捨離術を教えてあげようと思った次第である。

参照元:PENN STATE(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.