先日、お菓子メーカー・ブルボンの人気投票を実施した。数ある同社の商品のなかで、何がもっとも美味しいと思うのか? 私(佐藤)はホワイトロリータと思っている。投票で1番になる絶対の自信があった。そこで、ルマンドを推す当編集部サンジュンと、どちらが勝つのか勝負をした。その時、負けた方がパンチパーマになるという約束をしていたのだ。

結果……以前の記事でも紹介したとおり、ホワイトロリータ大惨敗! なぜだーーッ!! その原因を知りたいところだが、結果は結果。約束通りにパンチにしてやるッ! これが佐藤英典の男じゃーーいッ!!

・パンチパーマの職人は少なくなった

実は、パンチパーマは理容室でしか出来ない。近年は美容師になりたがる人が多く、理容師は人手不足が続いているそうだ。さらにパンチパーマを当てられる職人さんも少なくなっており、いざパンチ! と思ったのだが、なかなか良いお店が見つからなかった。

いろいろ調べた結果、東京・浅草の「ヘアーサロン銀座マツナガ 浅草店」でお願いすることに。訪問当日にパンチの施術を取材したい旨をお伝えしたところ、快く引き受けてくださった。銀座マツナガ浅草店さん、ありがとうございます!

ちなみに施術前の私の頭は、モヒカン崩れ。基本は伸びても放ったらかし。気になるのは、横の髪の長さが短く、パンチパーマを当てることができるかどうかだった。

・ベテラン理容師さん

受付の段階である程度要望をお伝えする。私はできるだけ「クリクリ巻きのパンチ」にして欲しいことを伝え、施術がスタートした。ちなみに担当してくれた理容師さんは、この道一筋18年の大ベテランである。安心!

髪はそれなりに長さがあった方が良いだろう。そう思ったのだが、長ければ良いというものでもないらしい。横はやはり髪が短すぎるので、今回は刈り上げにしてもらった。そして上は、そこそこ残すのかな? と思ったら、結構バッサリカット! え? こんな長さで大丈夫なの?

・意外と短くヘアカット

ヘアカットまでで、全体の約3分の1が終了。ここからパーマの工程に入っていく。まずはパーマの1液を頭にまんべんなく塗り、パーマキャップを被ってしばらく放置。その間にヒゲ剃りをしてもらった。ヒゲを整えてもらえるから、理容室はいいんだよな~。

さて、ここからが、パンチパーマの本当の舞台。いわば、硬派の戦場だ。気合い入れていくぞ、ワリャーッ!!

私の頭の上では、こんな音が聞こえる。ジュッ! チリチリチリチリ……。

ジュッ! チリチリチリチリ……。ジュッ! チリチリチリチリ……。

うわーーーーッ! もう戻れねえーーーッ!! 頭の半分がチリチリになってもうた~~!

・コテを巻くために、短くカット

160度に熱したコテで、少しずつ少しずつ髪を巻き上げていく。この工程を繰り返して、頭頂部全体をパンチパーマに仕上げていくのである。理容師さんによると、私の髪は太くて丈夫、つまり剛毛であるために、なかなかしっかりと巻くことができなかったそうだ。髪質が柔らかい人なら、140度でもしっかり巻けるという。私の場合は160度でもちょっと足りなくて、結局169度まで温度を上げたとのこと。

そして、短髪にした理由がここに来て判明した。パンチパーマは、短いコテで少しずつ巻き上げていくのだ。髪が長いと巻くことができないのである。なるほど! 長ければ良いというものではないんだな。そうして、コテ巻きを繰り返した結果……。

仏像レベルのクリクリ頭になったぞ! 職人の手作業による、美しきパンチ!! 実は施術はコレで終わりではない。あと3分の1の工程が残っている。

ここから一度パンチのクリクリを崩して、今一度コテを当てる。そして、適度に髪を切り揃えて、パーマ2液をつけ、洗髪して終了だ。

完成した凛々しいパンチパーマ姿は、次のページで見てくれ! 「男前」とはこのことを言う!! 意外と女性に好評だ!

協力:ヘアーサロン銀座マツナガ 浅草店
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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