熱心な読者の皆さんであれば、私(佐藤)が人生初のパンチパーマに挑戦したことを知っていると思う。2017年4月末に罰ゲームでパンチパーマをかける羽目になったのだ。ところが、思った以上に似合いすぎて、罰ゲームのはずが「罰」にならなくなってしまった……。

さて、そんな私は最近あるお店と運命的な出会いをしたのである。そのお店は、今の私にピッタリ! 行くなら今しかない!! という洋食店である。お店の名前は「キッチンパンチ」、おおこれは今こそ私が行くべき店ではないのか!?

お店は東京・中目黒にある。東急東横線の中目黒駅から徒歩約5分のところだ。お店が立ち並ぶ目黒銀座商店街3番街から外れており、表通りにも面していない。裏路地の小さな洋食店であるにもかかわらず、昼時はほぼ満席だ。

・料理提供までに30分

私が訪ねた13時半頃。お昼には少し遅いくらいだったのに、「混みあってて、料理の提供には30分くらいかかりますけど、よろしいでしょうか?」と言われてしまった。特に急ぐ用事もないので待つことに。実際に食事をしてみると、それだけの時間を待ってでも食べたい味だった!

・魅力的すぎるメニュー

昭和41年(1966年)創業のこのお店。メニューは、古き良き洋食屋さんのラインナップである。こういうお店で食べるオムライスやナポリタンは猛烈にウマいんだよな~。ハンバーグも良いだろうし、カニクリームコロッケも絶品に違いないだろう。いっそ、お好みセットで好きなものをチョイスするのも良いだろうし~……。う~ん……、どれも魅力的すぎる!

とにかく早く注文しないと、30分以上待つことになるから、看板メニューの鳥レバーフライ定食(1000円)に決めた! 欲張ってそれにハンバーグ(トッピングは330円)を追加してしまった。そうして待つこと約30分……。

・見た目は地味だが……

キターッ! 待ってた、鳥レバーのフライ。定食の見た目に派手さはない。むしろ地味だ。ご飯のみそ汁、それに漬物がついている。フライは見るからに衣サクサクッ。これはカニクリームコロッケにした方がよかったのか? 食べてみないとわからない。

卓上のソースをちょっと多めにかけて、いただきますッ!

・下町のフォアグラ

それにしても大きなレバーだ。こんなサイズの鳥レバーにはなかなか出会えないだろう。一口食べてみると……。

おおーーッ! コレは、「下町のフォアグラ」といっても過言ではない。フォアグラよりも歯ごたえがあり、鉄分を強く感じるけど、それでもフォアグラと相通じるものを感じる。衣のサクサクとレバーのコリコリとした食感がイイ。噛めば噛むほど味が増すようだ。ご飯に乗せて、ソースをぶっかけたら、それだけでご馳走である。

・名前通りに「パンチ」がある

追加トッピングのハンバーグにも驚いた。いまだかつて、これほどまでにふわっふわのハンバーグを私は食べたことがない。パンケーキを連想するような、ふんわりとした口当たり。そして、半割りにすると透明な肉汁が流れ出ているじゃないか!

気取らない街の洋食屋さんでありながら、味は有名店に引けを取らない。ここのメニューはたしかに「パンチ」が効いている。キッチンパンチは名前通りのホンモノのお店である。私はしばらく通うことに決めた!

・今回訪問した店舗の情報

店名 キッチンパンチ
住所 東京都目黒区上目黒2-7-10
営業時間 11:30~14:30、18:00~20:50(LO) 土曜日11:30~14:30
定休日 日祝、第3土曜日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24