最近では、女性のオリンピックやスポーツ大会への参加に消極的だった中東諸国から、女性選手が出場するようになった。

そんななか、NIKEが中東の女性が髪の毛を隠す ‟ヒジャブ” を販売開始したのだが、ネットユーザーからは宗教と文化の違い、性差別問題の観点から賛否両論の声が挙がっているというのだ。

・NIKEが中東‌女性のためにヒジャブの販売を開始

NIKEは、中東出身の女性がスポーツをする時に着用できる「ナイキ・プロ・ヒジャブ」の販売を開始。同商品を宣伝するCMでは、各スポーツ界で活躍するアラブ諸国出身の選手達が登場し、ヒジャブを着用してジョギングをしたり、スケートボードに乗ってストリートを滑る姿が映し出される。

そして、「人々は、(スポーツに興ずる中東女性に)なんて言うでしょう?」との字幕が登場し、次は驚いたような、または冷たい視線を浴びせる街の人々の表情を捉えたシーンに移り変わる。

・ナイキのヒジャブ販売は画期的な試み

続いて、ボクシングのスパーリングに夢中になる女性や、サッカーをプレイする中東女性には、「女性らしくない?」「女性はスポーツに向いていない?」といった言葉が投げかけられている。なお、ナイキ・プロ・ヒジャブは、アラブ首長国連邦出身でフィギュアスケート選手として活躍するザフラ・ラリさんが、ナイキとコラボして開発された商品だ。

今までにも、中東女性がヒジャブを着用してスポーツ大会などに出場することが問題になったことがあるうえ、スポーツ用ヒジャブの需要が高くないことを考えると、大手企業のナイキが同商品の販売に踏み切るとは画期的なことだと言える。

・ネットでは賛否両論の声が!

そんな同社の試みに、元オリンピック重量挙げ選手で中東出身のアムナ・アル・ハダッドさんは、スポーツ用ヒジャブの登場でスポーツを始めたり、プロスポーツ選手を目指す中東女性が増える可能性を期待しているとコメント。

しかし、ネットでは「二度とナイキの商品を買わない!」といった反発の声が挙がる一方で、中東の伝統的な価値観を打ち破ろうとする女性達の活躍を応援するコメントも数多く寄せられている。

宗教や文化の違いは尊重しなければならないが、「女性だから●●してはいけない」と性差別がはびこってはならないし、その辺りの境界線をどこで引くべきかが難しいところではないだろうか。

参照元:Twitter @Nike、Instagram @amna.s.alhaddadELLE(英語)
執筆:Nekolas

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